サッカークラブ・船橋FCが4月26日、船橋市勤労市民センター(船橋市本町4)で、新体制となるオーナー会議「オーナー・キックオフ・ミーティング」を開催した。(船橋経済新聞)
ミーティングの様子
クラブ関係者含め、今回新たにNFT(非代替性トークン)を購入して参加したオーナーが集い、今後のクラブ運営方針や意思決定の枠組みを確認した。
同クラブは2032年のJ3リーグ参入を目指して活動を続けており、地域に根ざしたチーム作りを掲げている。会議では、運営をトップダウンではなく、オーナー全員による民主的な意思決定で進める方針を表明。
ブロックチェーン技術を活用した「DAO(分散型自律組織)」モデルを導入し、全員が議決権を持ち、透明性を重視する運営体制を整備する考えが示された。
クラブ代表を務める梶原健さんは「チームが成長しても地域との距離を置かず、徹底的に地元に根付いたクラブでありたい」と強調。NFTによるオーナー権販売で得た資金について、事務所の設置、地域プロモーション、チーム強化のいずれに活用するかを議論する意向も明らかにした。
財務状況についても報告。小規模ながら黒字を維持しているものの、実質的には代表者の個人寄付に支えられており、安定した資金基盤の必要性が指摘された。
クラブでは今後、月1回のオーナー会議を開催し、重要事項について議論と投票を重ねる方針。「みんなで作るサッカーチーム」を理念に掲げ、今後も地元関係者との連携を深めながら、Jリーグ入りへの道を歩む考えだ。フロント関係者は「ここに集まった全員で成長させるクラブを作っていきたい」と意欲を見せた。