びわ湖ホール声楽アンサンブルが5月8日、青山中学校(大津市青山8)を訪問し、公演を行った。(びわ湖大津経済新聞)
青山中学校の校歌を歌うびわ湖ホール声楽アンサンブル
びわ湖ホール(大津市打出浜)所属の「声楽アンサンブル」のメンバー16人と指揮者の本山秀毅さん、ピアニストの小林千夏さんが同校を訪れ、全校生徒452人の前で「みかんの花咲く丘」や第80回NHK全国音楽コンクール中学校の部課題曲「友~旅立ちの時~」、青山中学校校歌などを披露した。
ステージの裏からこだまのように声が聞こえる「おお、楽しいこだま」や、途中から「鬼のパンツ」になる「フニクリ・フニクラ」など趣向を凝らした演出もあり、生徒たちは約1時間のプログラムを楽しんでいた。「Believe」は声楽アンサンブルと全校生徒で合唱。声楽アンサンブルのメンバーが生徒の間を歩きながら一緒に歌った。
3年生の山本美潤(みひろ)さんは「力強い歌声で、いつも歌っている校歌が違う曲のように聞こえた。声でこんなに表現できるなんて驚きと感動を覚えた。自分もこんなふうに歌ってみたい」と話した。
声楽アンサンブルは優れた舞台芸術に触れることにより、豊かな人間形成を図ることを目的に、2001(平成13)年から県内の小・中学校を訪問している。今年は8日の青山中学校に始まり、14日までの5日間で10校を訪問する。
声楽アンサンブルの奥本凱哉さんは「元気いっぱい盛り上がってくれて良かった。子どもたちと触れ合えることは楽しい」と話した。
今年は、全校生徒2人の朽木西小学校(高島市)など小規模の学校にも出向く。奥本さんは「小規模校にこそ行く価値があるのではないか。音楽に触れてもらうきっかけになれば」と話す。