ロッキー山脈を西に頂くボールダーの町:写真右側中央部 - 小池清通撮影
LOHASはボールダーから…
ボールダーというとみなさんは何を連想するのだろう? オリンピック選手の有森選手や高橋尚子選手のトレーニング地として名前を聞いたことがあるだろう。アメリカ中西部山岳部にあるコロラド州都デンバーの北北西に位置するこの街は、高地トレーニングに最適なので、マラソン選手の他に自転車競技選手のトレーニング地にもなっている。街そのものの標高が1600〜1700メートルあるから、普通に生活しているだけで高地トレーニングになるかもしれないが、山岳部に入ると他では出来ない標高があるから大きなエネルギーになるのだろう。
そんなボールダーも、1800年代半ばのまだコロラドがカンザス領だった頃は、ゴールドラッシュで山師たちが集まってあちこちの山肌に穴が掘られた時代に人が集まった場所にあった。背後に聳えるロッキー山脈の山々にきのこが芽を出すようなスピードで現われ点在していた金鉱への資材供給の中継地として栄えはじめ街になったのだ。そんな街が21世紀に入って注目を浴びている理由には幾つかあって、その背景には20世紀後半からの市民や市の行政の姿勢にLOHAS観念が強く根付いている。