グリーンベルトは街を守った
まずボールダー市は、画期的な行動力と団結で全米で初めて市予算の一部を土地の買占めに使っている。それらは、市を取り囲む「グリーンベルト」と呼ばれ街の自然を守るために人の手の入れられない自然保護を、土地を押さえることでしてしまったのである。単に放置せずに最低限の手を入れて自然道を作り市民の自然との交わりの場を作り、酪農農家に貸し付けて自然サイクルを牛たちに委ねたりもしている。
また市から出される家屋建築許可の数を意図的に制限して自然破壊を最小限に食い止めようとしている。そのお陰で近郊の他大都市と違い不動産物件の価格に付加価値がついているのも興味深い。必要以上に建てないというのは、必要なだけ育てて食べるという基本的な自然との持ちつ持たれつのバランスに似ているものがあるのか。
自然と共存するまち
有機農法が復活し、作物を売る場所を供給できる街は血行のいい身体のように新陳代謝がよくなって、消費者の身体の自然代謝を活性化しながら、更に多くの農家が有機栽培に転換していける環境を生み出す。この流れがローハスなのである。
街ぐるみの自然保護、健全な環境維持というものはローハスな生活を送る基本になるものだ。そんな街で、有機志向や精神文化が目覚めたのは当然のことかもしれない。
「LOHAS 10 フォーラム」 ロスで開催 !!
今年１０回目を迎えるLOHASの祭典「LOHAS 10 FORUM」が4/26〜28西海岸サンタモニカで開催される。米国は勿論、日本からも多くの参加者が期待されている。今年もポール・レイ博士をはじめ、多くのセッションやワークショップが開かれ、LOHAS関係者の活発な議論が行われる。
今、日本で静かな人気を呼んでいるホリスティックなヨガ「Budokon」もこの大会でデビューし、日本でも人気のヨガとなりました。今年も何が飛び出すか、楽しみだ!!
昨年の「LOHAS 9」の詳細は： http://www.lohasclub.org/forum.html
■ LOHAS 10 FORUM
2006年4月26日〜4月28日Santa Monica CA
http://www.lohas.com/forum/
参加のお問い合わせ：kyama@lohasclub.org
■ 筆者紹介
小池清通…写真家。
在米24年、ロッキーの自然を撮り続け、自らもLOHASなライフスタイルを実践している。アメリカ人に引けをとらない体格だが、繊細な心の持ち主で、食に関する思いも深い。
来年春、日本で個展が計画されている。
http://www.usa-japan.com/nature
記事提供：特定非営利活動法人(NPO) ローハスクラブ
健康ですこやかに暮らしたいと願う人々に対して、ロハス/ローハス（環境と人間の健康を優先した持続可能な社会のあり方を模索する）という志向を普及・促進するために調査・研究および情報のネットワーク化に関する事業を行い、人々の健康や社会活動、経済、環境の保全に寄与することを目的としています。
