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Vol.19 さまざまな「出会い」から行き着いたロハスな暮らし
LOHASコンシェルジェ 加藤明江さん

  • 2011年6月1日
加藤明江さん

LOHASコンシェルジェ/ 加藤明江さん

Profile
埼玉県生まれ。 東京国際大学商学部商学科卒業。建築設計会社で営業、事業統括を経てCSRを担当。社内外の環境活動やブランディング活動の企画立案、推進を行う。2009年11月に退社後、ハワイにて全米ヨガアライアンスのティーチャートレーニング(RYT200)を修了。現在は日本ホリスティック医学協会の生活習慣病予防士の勉強をしながらヨガティーチャーとしての道を模索中。インテリアコーディネーター、2級建築施工管理技士、ファシリティマネジャー、東京商工会議所 環境社会検定試験合格「エコピープル」、LOHASコンシェルジェ(NPOローハスクラブ認定)。ブログ 『A35ルーム

タンタラスの先にある森の中でのメディテーション
タンタラスの先にある森の中でのメディテーション
 ロハスライフをするきっかけは人さまざまですが、心の疲れや体調をくずしたのがLOHASを学ぶきっかけだったという人が意外と多いです。今回ご紹介する加藤明江さんは、多忙な企業戦士時代、そしてCSR活動などを経て昨年退職し、ヨガや予防医学の道へ転身した1人です。
 今年2〜3月にはハワイでの全米ヨガアライアンスのティーチャートレーニングに参加したという加藤さんがロハスに目覚めた経緯はどんなだったでしょう。


自然への目覚め

 大学の留学プログラムで、米国オレゴン州セーラムに1年間、生まれて初めての海外生活。「ホームシックにもなったけど、オレゴンは海や山や緑が溢れる自然豊かな場所で、大学のキャンパスにはリスが住んでいたり、鳥のさえずりが目覚ましだったりと、自然の中で暮らすことがこんなに気持ちいいんだ」と初めて感じたのが留学時代だったという加藤さん。
小学校で日本文化の紹介のため、着物の着付けを
小学校で日本文化の紹介のため、着物の着付けを
 「夏休みにアムトラックで大陸横断旅行をした時に、果てしない地平線に感激したり、山でみんなで寝転がって流れ星を見たり、大学の授業でダイビングのライセンスを取得したり、自然と戯れる遊びをたくさん経験し、人間も自然の一部なんだという実感を得た貴重な時間でした」
 また、日本文化を紹介するということで小学校を訪問し、小学生と着物の着付けや折り紙で兜を作ったりした体験では「女の子たちは着物という日本の衣服や柄に大変興味を示し、とても喜んでくれました。そして、私自身も自分が日本人であるというアイデンティティを持つことが本当の国際人だということを感じました」そのことが帰国後に着物教室に通うきっかけにもなったそうです。


環境意識の芽生え・自然や人とのつながり

こうして海に浮いているだけでも癒される
こうして海に浮いているだけでも癒される
 大学卒業後、不動産管理会社から建築設計会社へ転職し、オフィス営業に6年、リフォーム営業に2年従事した加藤さん。「20代後半〜30代前半の私はまさに“企業戦士”。お客様への見積りや請求処理、プレゼンテーション資料作成、現場の納品立会いに追われる日々。休みの土日にはお客様との打ち合わせや徹夜現場の納品立会いが入ったりとほとんど自分の時間もなく、自然に戯れるなんて考える余裕もありませんでした」
 そんな生活を続けて心が疲れてしまい「ネガティブスパイラルに陥ってしまったんです。毎日イライラしてうまく笑えない、何のために生きてるんだろう?」と考えるようになってしまった加藤さんは、ある日「たまたま見つけたホットヨガのスタジオに行ってみたんです。体を動かすことは十数年ぶり、無我夢中でヨガをして汗を流してみると、気持ち良く、そして回を重ねるごとに体も心もほぐれ、穏やかになっている自分に気づきました。ヨガによって自分自身を取り戻すことが出来たんです」と、当時を振り返る加藤さん。

鎌倉駅周辺のグリーンバードの清掃活動に参加
鎌倉駅周辺のグリーンバードの清掃活動に参加
 そんな折、営業からスタッフ部門に異動になり、入社して初めて土日の休みや連休がきちんと取れる生活。「なんだか嬉しくて、やってみたかったことにチャレンジしてみようと、まずはサーフィンを始めました。波に乗るってこんなに楽しいんだ!」とすぐにハマってしまった加藤さん。
 再び自然と触れ合う時間を得て、ますます元気になっていき「たくさんのサーフィン仲間ができました。それまでの仕事の付き合いとは違い、サーフィン仲間は年齢も職種も住んでいるところも様々。でも“サーフィン”っていう言葉で友達になれる。そんな人とのつながりがすごく嬉しくて、その後フラも始めました」と加藤さんの生活は一変しました。

 社会的に企業のCSR活動が盛んになった頃、前職の会社もグループ会社をまたいでCSR活動を推進。加藤さんも事務局の一人として環境活動家の方々を招いたセミナーを開催したり、有志を集めてエコ活動を行ったり、事業に環境配慮型の新サービスを導入するための企画立案を行ったりしました。また個人的にもマイ箸、買い物袋持参など、出来ることから始めていき、公私共に環境に対する意識が高くなっていったそうです。
 「特に多くの環境活動家の方々との出会いは、私の仕事に対する考え方も変えてしまうほど影響力の大きいものでした。カーボンオフセット付工事や国産材を使った建築など、今までとは視点の違う商品を開発する作業はとても楽しかったです」


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