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Vol.04 40代だから感じられる“5番目の季節”
“the 5th season”主宰 平岡 恵さん

  • 2007年3月1日

異業種コラボユニット“the 5th season”主宰 平岡恵さん

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PROFILE

1960年東京都武蔵野市生まれ、石川県金沢市で育つ。青山学院大学卒。
好きなもの・こと・・・シーボーンアート(海の漂着物美術)、ビーチコーミング、ハーブ、アロマセラピー、倍音、玄米、全粒粉、茶道、お墓参り、音楽鑑賞etc。時間が不規則な生活の中で、いかに心身ともに健やかでいられるかを日々のテーマとしている。

Sea Born Artデザイン・インストラクター(NPO日本渚の美術協会認定)
LOHASライフスタイリスト(NPOローハスクラブ認定)
ハーブコーディネーター(日本園芸協会認定)

 「新たな希望を抱き 歩いてゆく季節は
きっと今まで知ることのなかった 5番目の季節・・・」  海の漂着物で作られた照明スタンド、無垢材を使った手作りの家具、それらに飾られた小さなカフェにしっとりと歌が響く。平岡恵さんの主宰する異業種コラボレーションユニット“the 5th season”のライブは少し変わっている。

Sea Born Art

 平岡さんは、有限会社インターセプトでミュージシャンのプロモーションを手がける45歳。3年前、ストレスで体を壊し、ある朝起き上がれなくなった。念願だった音楽に携わる仕事、ストレスなど自覚もしていなかった。そんな時に平岡さんが出会ったのがシーボーンアート(Sea Born Art)だった。

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 “Sea Born”、つまり海から生まれる素材、貝殻や海藻、マリングラスなどの漂着物を使ったアート。波の音を聞きながら、心のままに目につく素材をひとつひとつ拾い上げていく。場所、自分の気分によってでき上がる作品は変わってくる。海と向き合い、自分に向き合う時間が少しずつ心をほぐしてくれた。平岡さんは現在、シーボーンアート・デザイン・インストラクターの資格を取り、作品作りのための素材集めと同時に、ゴミも拾って歩く海浜清掃を行っている。彼女の活動の原点には、いつも「海から力をもらった」当時の経験がある。

40代だから感じられる“5番目の季節”

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 平岡さんの作品に共感したのは、昨年45歳にしてメジャーデビューを果たしたミュージシャン・川島佑介さんだった。自然の情景に前向きなメッセージを乗せて、どこまでもやさしく歌い上げる澄んだ声には、聞く人を引き込む不思議な魅力がある。かつて自分がそうだったように、音楽を通して人びとが自分を取り戻していくきっかけになれば・・・。川島さんが平岡さんの海での体験をそのまま歌にしたという“The Voice of the Sea“は、彼女のシーボーンアートの雰囲気にも不思議なくらいマッチした。
 音楽への思いは、もうひとり、家具工房jucon主宰、無垢材を奨励するウッドクラフトアーティスト・いとうあきとしさんも結びつけた。シックハウスの原因にもなる接着剤を使う合板は、大量生産を前提に作られていて長くは持たない。天然木材のみを使う無垢材は、人にも環境にもやさしく、使えば使っただけの味が出る。そこにあるだけで場が和む、人を和ませる音楽のような家具を作りたい。伊藤さんもまた、20年のサラリーマン生活を経て家具職人に転身した42歳だった。
「40代は新しいことを始めるには勇気がいる年代。でも3人いればきっと何か生み出せる。」
 表現方法こそ違え、音楽、そして自然に対しての思いは同じ。迷いながら辿り着いた40代であるからこその新しい第一歩。川島さんの歌を、平岡さんの作品と伊藤さんの家具が彩る。歌を聴きに集まるお客さんは、自然にそこにあるシーボーンアートの作品や手作り家具に興味を示してくれた。冒頭の川島さんの代表曲の歌詞から、この異業種コラボユニットは“the 5th season”と名付けられ、昨年9月にスタートした。

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