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SNS総フォロワー36万超!5人男児の母・竹田こもちこんぶさんが語る「ママ友」「夫の子育て参加」「家事」のリアル

  • 2023年9月21日
  • レタスクラブニュース


「ジョイントマットの上に洗剤ばらまきやがったぜ!」
「お店のトイレの非常ボタンを押すんじゃなーい!」

キラキラ投稿が眩しいSNSの中で、リアルな子育てあるあるネタと、母の心の叫びを「家事育児お疲れさまです」という決めセリフとともに発信している芸人の竹田こもちこんぶさん。現在、9歳、6歳、4歳、2歳の男児と、9月2日に産まれたばかりの新生児(男児)を抱え、目まぐるしい生活を送っているにもかかわらず、動画撮影&投稿を続けるのはなぜなのかを聞いてみました。

ママ友ってそんなに怖い?

■子育てって大変なことだけじゃない?


私が結婚、出産したのは決してポジティブな思いだけではないんです。21歳で舞台俳優をスタートさせた私は30歳で友人に誘われ「キングオブコント」に出場した際に、お笑い芸人の魅力に取り憑かれ、32歳でピン芸人としてお笑いに挑戦。でも、34歳で大手芸能事務所のオーディションに落ち、挫折したのをきっかけに、夢を追うことを諦めました。そして既に結婚していた夫との間に子どもをもうけて母となり、子育てをする生活が始まったのです。

気がつけば1人、2人、3人、4人の男児を育て、先日の9月2日には5人目の男の子を出産しました。正直、ここまで自分が子育てにハマるとは想像していなかったのですが、やっぱりママ友の存在があったからこそなんとかやってこられたと思います。

もともと人見知りということもあって、自分から人に声をかけるなんてできないタイプでした。でも、出産を機に誰も知り合いのいない夫の故郷で生活することになり、「これは人見知りとか言っている場合じゃないぞ」となったんです。だって、35歳で初めての出産&子育てで、いざという時にすぐに助けてくれるのは夫と近くに住む夫の家族だけでしたから。そしてなにより私の引っ込み思案のせいでママ友ができなくて、子どもにも友達ができなかったらかわいそうだと思うようになって、児童センタ―で片っ端からお母さんたちをナンパしていきました(笑)。

でも、その甲斐あって、今ではなんでも話せるし、私がヤケドで顔にけがをした時にも「なんですぐ電話してくれないの!子どもを預かったのに」とすぐに申し出てくれるほどのママ友ができました。彼女たちの存在にどれだけフィジカル的にもメンタル的にも助けられたかわかりません。

ママ友ってメディアではイジられやすいネタですよね。ママ友って検索するとすぐに「ママ友いじめ」とか「ママ友トラブル」とか出てくる。もちろん人間同士だから合う・合わないはあって当たり前なんですよ。でも、「それってママ友だけの話じゃないじゃん!」って(笑)。




同じように子育てもメディアの中ではネガティブに語られることが多い気がします。確かに私も5人の男の子を育てていて、正直限界を感じることもあります。朝4時に起きてから夜9時に子どもと一緒に寝るまで、なんだかんだと動いていて、自分の時間は正直トイレで用を足しているときくらい(笑)。いや、なんならトイレにいる時も「ママー」って呼び出される。スーパーの買い物だって「どのカートに乗るか」から、子どもとの「お菓子買う・買わないの攻防戦」があるし、さらにはここで大声で泣かれたりしたら周囲の人からの冷たい視線も浴びるわけで……子育ては大変です。

でも、実際に子育てをしてわかったのは、子育ても、ママ友も世間でも言われるほど酷いものじゃないっていうこと。子どもとの毎日はバタバタだけれど、大人が想像もつかない行動や発言で毎日笑わせてくれるし、子どもを通してなんでも話せて、喜びも辛さも共有できるママ友という戦友もできました。

夫に「言わなくてもわかる」は通用しなかった

■自分のストレスをためないためにも「やってほしい」と伝える


子育てという共通項のあるママ友とはすごい分かり合えるのに、同じ共通項を持つ夫とは「なんでわかってくれないの?」って思うこともぶっちゃけあります(笑)。先日も旅行に行く準備をしている時に、こっちは4人分の子どもの着替え、おむつ、家族の洗面道具やプールの道具などを用意して、その合間に子どもたちに食べさせるご飯の準備もしていたんです。もちろん自分の準備は後回し。でも私がそうやってバタバタしていても、夫は自分の準備だけしたら自分の部屋にいって仕事を始めていたんです。

その時「あれ、なんで私だけが忙しく動き回ってるんだ? これはだめだ、言わなきゃわかんないんだ」って思って、「これとこれを温めて、4人分をお皿に乗せて、それぞれ食べさせて」と具体的に伝えたんです。そうしたら「わかった」って言って、子どもたちに食事をさせてくれました。これがあってからしばらくは空気を読んだのか、夫も自ら手伝ってくれましたね。

お母さんは子どもを育てていると自分のプライベートってほとんどないですよね。でもお父さんは仕事で外に出ている時間が長いし、いつまでも自分にプライベートがあると思っている気がします。でも、これは仕方のないことだとは思うんです。子どもと過ごす時間が長いお母さんだからこそ、子どもの行動がわかり先回りして行動してしまって、夫もそれに任せてしまい、手が空いた時間をプライベートに回してしまう。でも、それが続くとやっぱり「不公平だよな」っていう思いが湧いてくるのは当たり前。ストレスを溜めないためにも、ちょこちょこお願いをすればいいと思います。




5人目の出産をひかえていた私はこれまで全く料理をしなかった夫に今回初めて「少しずつ料理をして欲しい」とお願いし、夫の休みの土日に少しずつ料理を教えることにしました。そうして、2、3回しか実践できないまま私は出産を迎えたのですが、なんと私の入院中、子どもたちに料理を作ってくれていました。以前だったら私が不在の日は外食や買ったもので済ませていたので、これには感動しました!できんじゃん!すごいじゃん!と。夫婦は言葉で伝えることがとても大切だということを今回痛切に感じました。




SNSの素敵な生活をしている人の投稿を見ると、「私、だめだな」って感じてしまう人もいるかもしれませんが、大丈夫、そんな人ばかりじゃありません。私はTikTokや著書でお母さんたちと共有したいのは、「子育てやそれにまつわる社会のあれこれでストレスもあるけれど、一番近くで子どもが成長して、毎日笑わせてくれる姿って楽しいよね。お母さん今日も大変だったね、お疲れ様です!」っていう気持ちなんです。ネットを通じてつながっている遠くにいる顔も知らない子育て中のお母さんや、未来のお母さん、子育てがひと段落したお母さんと、一緒に笑って、泣いて、時に私のネタが心の栄養になってくれればなによりです。



【著者プロフィール】
竹田こもちこんぶ
千葉県柏市出身。35歳で長男、38歳で次男、40歳で三男、42歳で四男、45歳で五男を出産。結婚、出産を経て自身が体験した育児・家事のあるあるを元にしたネタ動画をInstgramやTikTokなどで配信し人気に。2022年の『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ)では準決勝進出。さらに2023年元日の『ぐるナイ おもしろ荘』(日本テレビ)に出演、話題となる。

取材・文=知野美紀子/撮影=後藤利江、竹田こもちこんぶ






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