夏休みのごはんの事を考えると憂鬱…という方、
また、「早くもネタ切れ…」という方におすすめなのが、
エスニックテイストのおしゃれごはん「カオマンガイ」。
やさしい味わいでお子さんでも意外に食べられると人気です。
実はこれ、炊飯器で手軽にできちゃうんです!
「でも、ナンプラーとか、エスニック調味料もないし…」
ご安心ください!
アノ食材と、アノ調味料で、ナンプラーの味と香りを再現!
具を準備したら、調理は炊飯器におまかせだから、暑いキッチンでもラクチン!
ボリューム&食べ応え満点の本格派カオマンガイを楽しみましょう!
▶︎教えてくれたのは
上島亜紀さん
料理研究家。食育アドバイザーやジュニア・アスリートフードマイスターの資格を持つ。簡単につくれるアイディア満点の家庭料理のレシピが人気。
とり肉とセロリは一緒に炊いてご飯にうまみをプラス
カオマンガイの魅力といえば、ボリューム満点のチキン。米と一緒に1枚まるごとのせて炊飯することで、とり肉から極上のスープが出て、おいしいご飯が炊き上がります。もうひとつ忘れてはならないのがセロリ。独特の香りがほどよくきいて、たちまちエスニック! 一緒に炊くのはセロリの茎のみ、葉は後入れとたれに利用。あれこれ食材を入れなくても、使い方一つでおいしさがさらに倍になります。
和食材・削りがつおと、とりガラスープでナンプラーに!?
エスニックを代表する調味料ナンプラーは、カタクチイワシなどの魚介類を塩に漬け込んで発酵させた魚醤。エスニック料理によく登場しますが、他の使い道がわからないことから、なかなか買う勇気がありませんよね。
このナンプラーの代わりになってくれるのが、なんと、和の食材「削りがつお」!
とりガラスープで炊いたご飯に混ぜることで、まるでナンプラーを使ったような仕上がりになります! 一緒に、にんじん、セロリの葉を加えて混ぜれば、見た目もあざやかなご飯になります。
簡単なのに本格派! 感動のひと皿ごはん
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カオマンガイ
材料(4人分)
とりむね肉……大1枚(約300g)
下味
おろしにんにく…… 小さじ1
塩……小さじ1/3
こしょう……少々
セロリ……1本(約120g)
しめじ …… 1パック(約100g)
にんじん……小1本(約150g)
米…… 2合
削りがつお …… 小1袋(約3g)
合わせ調味料
酒……大さじ2
とりガラスープの素……大さじ1
塩……小さじ1/3
特製だれ
おろししょうが、おろしにんにく……各小さじ1
赤とうがらしの小口切り……1/2本分
砂糖、みそ、オイスターソース、ごま油 ……各大さじ1
湯……大さじ2
こしょう
一緒に炊く具
後入れする具
作り方
1 具の準備をする
セロリは葉を切り、斜め薄切りにする。葉の2/3量はせん切りに、残りは粗みじん切りにする。しめじはほぐす。にんじんは4cm長さのせん切りにする。とり肉は水けを拭いて両面をフォークで刺し、下味をもみ込む。
2 具をのせて炊く
米は洗ってざるに上げ、水けをきる 。 炊飯 器の内釜に米 、合わせ調味料を入れて2合の目盛りまで水を入れ、混ぜる。しめじを入れ、とり肉、セ ロリをのせ、炊き込みご飯モード(なければ普通炊きモード)で炊く。
3 混ぜて盛りつける
炊き上がったらとり肉を取り出し、にんじん、セロリの葉のせん切り、削り がつお、こしょう少々を加えて混ぜ、ふたをして約3分おく。とり肉は7mm幅に切る。小さめのボウルに特製だれの材料、セロリの葉の粗みじん切りを入れて混ぜる。器にご飯を盛ってとり肉をのせ、特製だれをかける。
1人分438kcal / 塩分3.4g
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ドーンとのったチキンに、彩り豊かなご飯、エスニックの香り。
家でこんなひと皿ができるなんて! 感動ものです。
家族のごはんのほか、ちょっとしたおもてなしにもおすすめ。
本格的な香りの秘密に、きっとみんなおどろくはず!
ぜひお楽しみください。
調理/上島亜紀 撮影/木村 拓 スタイリング/しのざきたかこ 栄養計算/スタジオ食 編集協力/田久晶子
文=田久晶子