
「タリーズコーヒー &TEA」の旗艦店が虎ノ門ヒルズにオープン
「タリーズコーヒー」の別ブランド「タリーズコーヒー &TEA」。“新しい「紅茶体験」を”をテーマにしたコンセプトショップで、2017年10月に神奈川県・横浜元町に1号店がオープン。そして2025年4月、東京・虎ノ門ヒルズ内に旗艦店がオープンした。旗艦店ならではのこだわりを聞いてみた。
■紅茶専門店が増え、バリエーションの豊かに
【写真】「タリーズ」で人気のロイヤルミルクティー
以前からコーヒーは専門店がたくさんあり、個性ある店舗で豆やローストなどにこだわり、それぞれの味を提供している。それに比べ、紅茶は専門店の数が少なく、喫茶店やカフェでもコーヒーはいくつか種類があるのに対し、紅茶は選べてもアイスかホットで、レモンかミルクを添付するぐらいしか選択肢がないことが多い。それが、少しずつ変化してきて、最近では専門店が増え、茶葉の種類やフレーバー展開なども豊富になっている。
「&TEA」では茶葉も販売
ペットボトルの紅茶でも、以前はストレート、レモン、ミルクという定番の展開だったが、最近では茶葉の産地を明記したり、ミルクの濃厚さを変えたり、フルーツなどのフレーバーやハチミツやメープルシロップなどを使ったもの、無糖など、とにかくバラエティに富んでいる。コンビニでもマシンを使った紅茶や紅茶フレーバーのフラッペなどが定番になったりもしている。
「タリーズコーヒー &TEA」虎ノ門ヒルズ店
内装も「タリーズコーヒー」とは違った雰囲気
そんな紅茶がじわじわとキテいる今、「タリーズコーヒー &TEA」(以下「&TEA」)の旗艦店がオープンとなった。実はその1号店がオープンしたのは今から8年も前。元々、「タリーズコーヒー」(以下、「タリーズ」)で提供していたロイヤルミルクティーのファンが多く、紅茶を飲みたいというニーズにも応えたいと誕生したそう。当時は紅茶好きの女性を意識していた。「『&TEA』 の 「&(And)」 は、“さまざまな事柄を、そして次へとつなぐ言葉”。お客様へ、一杯のお茶がつなぐ豊かな世界とくつろぎの空間をお届けしたいという想いを込めたコンセプト店舗」(タリーズコーヒー・広報)とのことで、茶葉の品質にもこだわり、担当者が現地へ行って選定しているという。
ティーメニューが充実している
さらにフルーツなどと合わせたフレーバーティーも多く取りそろえ、「タリーズ」のメニューに加え、「&TEA」では約15種用意。さらに紅茶に合うスイーツも「タリーズ」にはないラインナップになっている。限定メニューは紅茶のおいしさがダイレクトに伝わる店舗の内装も通常の「タリーズ」より、アイボリーやホワイトを基調とした柔らかい雰囲気にしていて、ゆっくり紅茶を楽しめる空間を作っている。
紅茶が充実しているが、コーヒーも販売する
「タリーズ」と「&TEA」は似て非なり。ビジネス街や駅ビルなど、短時間で利用したい客層が多いエリアは「タリーズ」にはマッチするが、「&TEA」のコンセプトには合わないという。ほかにも「&TEA」の特徴を活かせるロケーションなどを慎重に判断しながら徐々に拡大をしている。
カネカ食品が展開する「BENOIT NIHANT」
バラ専門店「ローズギャラリー」
今回、虎ノ門ヒルズという、流行に敏感な人が集まるであろう場所で、ブランドや商品に対する情熱や考え方が一致した、チョコレートブランド「BENOIT NIHANT(ブノワ・ニアン)」とバラ専門店「ローズギャラリー」との初コラボレーションという形で「&TEA」を出店。ここでしか味わえないティーメニューやフードメニューを提供する。
虎ノ門ヒルズ店限定のメニューも
虎ノ門ヒルズ店限定のフルーツティーは、「ローズ&ピーチティー」、「ラム&オレンジシャリマティー」、「シトラスハニーティー」(各Tall680円)。紅茶の風味とフルーツの芳醇な香りが楽しめる。
「ローズ&ピーチティー」
「ローズ&ピーチティー」はゴロッとした桃の果肉と香り高いローズを合わせたフルーティーなティー。「ローズギャラリー」とのコラボ店舗ということもあって、店舗の雰囲気にもマッチしている。
「ラム&オレンジシャリマティー」
「ラム&オレンジシャリマティー」はラムの香りはするもののアルコールは不使用なので、仕事の合間などでも安心して飲むことができる。フレッシュなオレンジを浮かべ、さわやかな香りが楽しめる。
「シトラスハニーティー」
「シトラスハニーティー」はレモンとライムを使用し、優しい甘さのハチミツを組み合わせて、すっきりと味わえる一杯。どれも紅茶の風味とフルーツの組み合わせが絶妙で、これからの季節にもぴったり。
有島武郎バージョンの「文豪ラテ」
また、虎ノ門ヒルズ店のある、グラスロックにある丸善ジュンク堂書店の新業態「マグマブックス」とのコラボドリンク「文豪ロイヤルミルクティー」と「文豪ラテ」(各Tall680円)も提供。文学作品の名言をデザインしていて、石川啄木の「一握の砂」と有島武郎の「生まれいずる悩み」の一説をドリンクで楽しめる。
「ローズギャラリー」にはギフトにぴったりのアイテムも豊富
「BENOIT NIHANT」のチョコレートは紅茶との相性もいい
「&TEA」の旗艦店でありながら、コラボレーション店舗でもある虎ノ門ヒルズ店。「カフェとチョコレート、そこに彩りを添えるローズをつなぐことで、お客さまの日常を華やかにし、“新日常”を創出します」(タリーズコーヒー・広報)。今後は3店舗合同でのワークショップなども行う予定だ。
紅茶と一緒にスイーツやフードを楽しもう
タリーズコーヒーが創業したときから紅茶の販売は行っていたが、より紅茶に注力し、紅茶の可能性をさまざまな形で表現するのが「&TEA」。現在、全国に38店舗を展開(5月7日時点)。「&TEA」にあったロケーションなどを鑑み、ブランドコンセプトを大切にしながら店舗を展開し、ゆくゆくは47都道府県の出店を目指している。
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