まだまだ暑くてじめじめする日も多いこの頃。
夏疲れで食欲がガタンと落ちたり、やる気が出なかったり、体がだるかったり不調を感じませんか?
そんな時におすすめなケアが、自分でできる「ツボ」押し。
まずは全身の不調に対して効果的なツボ「百会」の押し方を、専門家に教えてもらいました!
■「ツボ」を刺激して日々の疲れをリセット!
おしえてくれたのは/経路リンパマッサージ協会代表理事・渡辺佳子先生
「銀座ナチュラルタイム」総院長。経路リンパマッサージの第一人者。
鍼灸マッサージ師の国家資格、そのプロを養成する教員資格を持つ。
著書は70冊以上に及ぶ。
日々の疲れをなんとかしたい!
夏疲れ特有の、寝ても疲れがとれない、食欲が出ないなどの症状に悩む人におすすめなのが「ツボ」おし。
その理由とは?
■そもそも「ツボ」ってこういうもの
「ツボとは東洋医学でいう経穴(けいけつ)のことです。
経穴は気(エネルギー)や血が流れる通路である経絡(けいらく)上の要所にあります。
触ると痛みや違和感など反応が出るポイントがツボです。
東洋医学では、体の外からは見えない内臓に変調が起きたとき、体表に症状が表われるとされています。
反応のあるツボを押し、その経絡に刺激を与え、気や血の滞りを取ることで不調の改善につながります」
(渡辺先生)
忙しいときはまず「百会」をプッシュ!
「百」は多種多様、「会」は交わるという意味のあるツボで、全身を巡る多くの経絡が交わる場所。
故に全身の不調に対して効果的です。
■「百会」は頭のてっぺんにあるツボ!
偏頭痛など頭部の症状や消化器系、循環器系、神経系などのストレス症状に対応。
左右の耳穴を結んだ線と眉間から頭頂部に向けた線が交わる点が百会。
両手の人さし指と中指を百会に当て親指以外の指を添え、以下の「ツボ押しの正しいやり方」で押す。
ツボ押しの正しいやり方
下記のやり方で1分間行ないます。
指先でグイグイ押すのではなく、体重をかけてゆっくり押すこと。
骨の上や無理な体勢で押さないこと。
食後2時間以内と飲酒後は避けてください。
1▷ツボに対して垂直に指の腹を当て、5 〜 10秒かけて押す
2▷呼吸をしながら5 〜 10 秒その状態をキープする
3▷5 〜 10秒かけてゆっくり指を元の位置に戻す
イラスト/WOODY(イメージ) はやしろみ(ツボ) 取材協力/白倉綾子