食品の値上げが相次ぐ中、みなさんもきっと、増え続ける家計の負担に頭を悩ませていることと思います。「できるだけ節約したい…」。そこでおすすめしたいのが「豆苗」のおかずです。豆苗なら比較的価格が安定しているし、水に浸せばニョキニョキ伸びてきてもう1回収穫が可能。その上栄養も満点な優秀食材です。
ひき肉と豆苗のシンプル炒め
【材料・2人分】
にんにくの粗みじん切り…1片分、豚ひき肉…200g、豆苗…1袋、サラダ油…小さじ1、塩…小さじ1/3、粗びき黒こしょう…適量
【作り方】
1.フライパンにサラダ油、にんにくの粗みじん切りを入れて中火で熱し、香りが立ったら豚ひき肉を加え、ほぐすように炒める。肉の色が変わったら、豆苗、塩を加えてさっと炒める。
2.器に盛り、粗びき黒こしょうをふる。
(1人分285kcal、塩分1.1g 調理/市瀬悦子 栄養計算/スタジオ食)
工程は2ステップ、塩・こしょうで調味するだけでここまでおいしいおかずに! お肉もひき肉をチョイスすれば、食費をぐっと抑えられます。仕上げの粗びき黒こしょうはたっぷりとふって。
豆苗のおかずは他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
豚しゃぶと豆苗のごまマヨあえ
暑い日は豚しゃぶとともに、生のままサラダ感覚で味わって。豚肉が熱いうちに豆苗と混ぜ合わせると、少ししんなりして食べやすくなりますよ。
とり肉と豆苗のしょうがじょうゆ蒸し
ボリュームがほしい時は、とりむね肉と合わせて。パサつきがちなむね肉も、片栗粉を入れた下味をもみこんでから蒸し煮にすれば、しっとりやわらかな食感に仕上がります。
豆苗の卵炒め
卵と豆苗をパパッと炒めた一皿は、急いでいる時におすすめ。味つけの塩・こしょうは卵液に混ぜて。一緒に酒を加えると、コクが増します。
厚揚げの豆苗そぼろあん
こんがり焼いた厚揚げに、だしが香るとろとろのあんをたっぷりとかけて。仕上げに加えるしょうが汁の爽やかな風味がたまりません。
豆苗はえんどう豆を発芽させて伸ばしたもの。ビタミンやミネラルをバランスよく含んでおり、とりわけβーカロテンやビタミンB群、ビタミンCなどは、小松菜よりも豊富です。栽培ものなので年間通して手に入るのが魅力。値上げの波を乗り切るためのお助け食材として、活躍してくれること間違いなしですよ!
文=齋藤久美子(栄養士)