小松菜は江戸川区小松川で作られていたことからその名がついた東京生まれの野菜。特有の旨みがあり、煮ものに入れるとだしを吸ってなんともいえないおいしさになるんです。アクが少なく、下ゆでせずに調理できるから使い勝手も抜群ですよ。
さば缶と小松菜のみそ煮
【材料・2人分】
さば水煮缶…1/2缶(約100g)、小松菜…1/2わ、合わせ調味料(おろししょうが…小さじ1、酒・みりん…各大さじ1、みそ…大さじ2/3、こしょう…少々)
【作り方】
1.小松菜は3cm長さに切る。
2.耐熱ボウルに合わせ調味料を合わせ、小松菜、さばを缶汁をきって加えて軽く混ぜ合わせる。ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(500W)で約3分加熱する。そのまま約1分おく。
(1人分132kcal、塩分1.2g 調理/井原裕子 栄養計算/スタジオ食)
※電子レンジは500Wのものを基準としています。600Wなら0.8倍、700Wなら0.7倍の時間で加熱してください。また機種によって差がありますので、様子をみながら加熱してください。
電子レンジで作れるお手軽副菜。さばの旨みとともに、小松菜がたっぷり消費できます。加熱後はラップをかけたまま少し置いて味をなじませて。
小松菜の煮ものは他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
厚揚げと小松菜の中華煮
厚揚げ×小松菜は相性バッチリ。煮びたしもいいですが、オイスターソースととりガラスープの素を使って中華風に仕上げるのもおすすめです。最後にとろみをつけて、ご飯とともにどうぞ。
小松菜としめじ、豚しゃぶ肉のさっと煮
昆布をきかせただし汁とポン酢じょうゆでさわやかに味つけ。好みでごま油をかけて。
豚と小松菜の炒め煮
豚肉と小松菜は炒めてから煮ることで旨みを引き出します。だし汁をたっぷり含んだ麸もおいしい一皿。
小松菜と油揚げの煮びたし
めんつゆでさっと煮るだけだから簡単。しょうがを加えると上品な風味に仕上がります。
ビタミンやミネラルをたっぷり含んでいる小松菜は、献立の栄養価を高めたいときにも便利。とりわけβ-カロテンやビタミンCが豊富で、カルシウムはほうれん草の3倍も含まれています。保存はポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。すぐに使わない場合はカットした状態で保存袋に入れ、冷凍しておきましょう。
文=齋藤久美子(栄養士)