
4コマ「お金」 / 画像提供:留々家(@ruru_ie)
多くのロールプレイングゲームでは、倒したモンスターからお金を手に入れるのがお決まり。けれど、人間の通貨を魔物が持っているのはどうして?そんな疑問に鮮やかに答える創作4コマ漫画の結末に「天才」「目から鱗」「この発想はなかった」X(旧Twitter)で多くの反響が集まっている。
作者は、同作をはじめオリジナルの4コマ漫画をSNSに投稿し、たびたび反響を集める留々家(@ruru_ie)さん。その中でも特に人気を集めた作品を紹介するとともに、留々家さんの4コマ漫画への作り方や向き合い方について話を訊いた。
■4コマ漫画の魅力とネタ作りの方法について
4コマ「お金」(1) / 画像提供:留々家(@ruru_ie)
4コマ「お金」(2) / 画像提供:留々家(@ruru_ie)
4コマ「お金」(3) / 画像提供:留々家(@ruru_ie)
本作「お金」は、2023年5月にX(旧Twitter)で公開された作品で、倒したモンスターの体内からお金が出てくる理由を、過去の歴史設定で語るというユニークな視点で描かれている。剣士が抱いた素朴な疑問が、古代の「死んだときに出すきれいな石」という解釈につながり、やがてそれが通貨として流通し始めたという逆転の発想が、多くの反響を呼んだ。
作者の留々家さんは、アイデアを生み出す際に「お約束」を見つけて、そこから発想するようにしているという。留々家さんによると「例えば『財布』という単語から考えるよりも『財布を拾ったら天使と悪魔が現れる』というお約束から考える方が、ネタを考えやすくなります。どんな4コマ漫画も多かれ少なかれ、お約束によって成り立っているため、お約束からスタートすることを意識することで、ネタ作りはかなりラクになると考えています」と、ネタ作りの方法ついて話してくれた。
留々家さんは「1時間4コマ会」という、1時間で作品で作り発表する取り組みにも参加しており、どんなに忙しくても最低でも週一本は4コマ漫画をアウトプットすることをルーティンとして、4コマ制作に励んでいるようだ。
飽き性で完璧性だという留々家さんは、4コマ漫画という形式について「ごく短い4コマ漫画においては、物語の辻褄を完璧に制御しうるので、自分に合っています」と、語った。
最後に、留々家さんが思う4コマ漫画の魅力について「自分がおもしろいと思うアイデアを、いかに効率よく読み手に伝えることができるか。その最適解を目指すゲーム性が4コマ漫画の魅力であると思っています」と語ってくれた。
取材協力:留々家(@ruru_ie)
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