諸外国よりも圧倒的に種類が多い日本の名字。その中には一見して読むのが難しい難読苗字も多く存在します。今回はそんな難読名字の中から、「薬袋」さんをピックアップ!「くすりぶくろ」じゃありませんよ?
「薬袋」という漢字を辞書で調べると、
【薬袋(やくたい)】
1.薬を入れる袋。薬嚢(やくのう)。
2.鉄砲の火薬を入れて携行する小さな瓶。
と表記されています。しかし名字として読む場合、「薬袋」は全く違う読み方に変化します。
時は戦国時代、甲州(現在の山梨県)の武将武田信玄が落とした薬袋をたまたま拾った農民がいました。それを届けた際の信玄公と農民の会話がこの読み方の由来のひとつと言われています。
こんなやり取りがあったそうですよ。
「わしが落とした薬袋の中身見た?」
「見てないです」
さて正解は?
山梨県には「薬袋(みない)」と呼ばれる地域があり、「薬袋を見ないくらい健康な人が多いから」というのも「薬袋」の読み方の由来のひとつなんだとか。「薬袋」さんの多くは山梨県や東京都にいらっしゃるそうですよ。
まとめ/meiko 参考/デジタル大辞泉(小学館)