創業時は小さい珈琲専門店だったという「ラケル」。ホッとする美味しいパンと卵焼きを提供したいという思いから創業者が作ったラケルパンとオムライスは、今も愛され続けている看板メニューです。
1963年に渋谷で生まれたラケルは今年61周年。その記念セットメニューが食べられると聞いて、早速行ってきました!
私が伺ったのは北千住駅前の丸井9階にある「RAKERUPAN北千住マルイ店」。
土曜の昼過ぎに伺ったので、レストランフロアは大賑わい。ラケルももれなく列をなしていたので名前を書いて待ちます。
店頭に並ぶお料理のミニチュアデイスプレイを見ると、多彩なオムライスを中心とした洋食屋さんということがわかりますね。
61周年記念メニューはこちら。オムライスが3種類から選べるようです。
メニューの左から「ほうれん草とトマトソースのオムライス」「ビーフシチューソースのオムライス」「きのこのデミソースのオムライス」で、それぞれSサイズ。
そしてイチ推しのラケルパンとドリンクがついて、税込1,430円でいただけるセットです。
私は野菜を摂りたかったのとトマトソースが好きなので、「ほうれん草とトマトソースのオムライス」を選びました。
そしてドリンクはコーヒーなどの定番ではなく、250円をプラスすると選べるクリームソーダーにしてみました!
注文してほどなくしてラケルパンとオムライスがテーブルに到着。オムライスはSサイズですがまあまあ、いや結構大きいです。MやLサイズにも変更できますが、女性だったらSサイズで十分な気がします。
大きさをイメージして頂くためにスプーンを添えてみました。こちらのスプーンはオムライスやカレーを食べる用のサイズです。大きさ伝わりますでしょうか?
そしてイチ押しのラケルパン。隙間を覗くとバターがチラリ。パンが温かいのでこれからじんわりとけていく序章ですね。
では、いただきましょう!
トマトソースが一番絡んでいる真ん中の部分をスプーンで掬い上げます。厚みのあるたまごにホウレン草が想像以上にたっぷり入っていて嬉しい。
そして、ふわっふわのたまごにくるまれたチキンライスがトマトソースと本当によく合います。これは日本人ならきっとみんな大好きな味。そして懐かしさも感じます。
先ほどちらりと見えていたバターもジュワーっと溶けてパンに沁み出ていました。またまた同じことを繰り返しますが、パンも本当にふわっふわ。
バターの塩気がパンの甘味を絶妙に引き立たせていて、“パンは飲み物”と言わんばかりに一気に食べてしまいました。
普段、食後はコーヒーや紅茶を選んで冒険はしない私ですが、クリームソーダーがあるとなれば選ばずにはいられませんでした。
クリームソーダーが用意されているところに61年続く歴史を感じてしまいます。バニラアイスがのっかった昔ながらの佇まいはまさに昭和ノスタルジー。
そして余談ですが、ラケルパンが美味しすぎて、私はこちらの「ラケルパン6個入り」を購入して家族のお土産にしました。
61年となると3世代に渡り愛されてきたということ。長く通うファンもきっと多いのでしょう。
私は今回北千住に伺いましたが、都内であれば、創業地の渋谷はじめ、新宿、池袋、吉祥寺などにもあります。
友人や家族と楽しい時間を過ごせるのはもちろん、1人でも入りやすいので、美味しいオムライスとラケルパンを食べたくなったら、ぜひ行ってみてくださいね!
撮影・文/YOKO