靴紐の結び方、実は色々な種類があることをご存知ですか。少しスタイルを変えるだけで、いつものスニーカーがあっという間に、トレンド感あふれる可愛いアイテムに変身。今回は、簡単ながらも印象が劇的に変化するおしゃれな靴紐の結び方・通し方をご紹介します。毎日のファッションがもっと楽しくなるテクニックに注目です!
靴紐をX字に交差させる基本的な結び方「オーバーラップ」。カジュアルウェアから少しフォーマルな場面まで、幅広いシチュエーションに適応できる万能スタイルです。
1. 紐を上から左右の穴に通します。
2. 右の紐を左斜上の穴に、左の紐を右斜上の穴に上から通します。
3. 2の作業を上から2番目の穴まで繰り返します。
4. 一番上の穴には下から紐を通して完成です。
この結び方のポイントは、交差させる際に紐のテンションを調整すること。ゆるめに交差させることでラフでカジュアルな印象に、しっかりと交差させることできっちりとした印象になります。
なお、靴のホールド感を上げたい場合は「アンダーラップ」がおすすめです。オーバーラップでは紐を各穴の上から通しましたが、アンダーラップでは下から紐を通します。
「パラレル」は靴紐を並行に通す結び方です。キレイめなファッションやフォーマルなスタイルにマッチし、スニーカーやドレスシューズをより上品な印象に仕上げられます。
1. 靴紐を上から通し、片方を斜め上の穴に、もう片方を一段飛ばした斜め上の穴に通します。
2. 一段飛ばした斜め上の紐を平行に掛けます。
3. 平行に掛けた後は、また一段飛ばした斜め上の穴に紐を通します。
4. 反対側の紐も同じように、まずは平行なるよう隣の穴に通します。
5. 平行に通したら、一段飛ばした斜め上の穴に紐を通して、平行に掛けます。
6. 一番上の穴には、左右の紐を下から通して完成です。
パラレル結びは、ビジネスカジュアルからキレイめのストリートスタイルにもぴったりです。パンツはもちろん、スカートにも合わせやすいのがポイント。シンプルながらも印象的な結び方なので、靴紐の色や質感を変えてみると、また違った雰囲気を楽しめますよ。
SNSでの投稿で見かけることが多い「ループバック」。一見複雑に見えるデザインですが、実際にはとても手順がシンプルなため、初心者でも挑戦しやすいのが魅力です。
1. 靴紐を下から通します。
2. 片側を上段の穴に下から通し、ループ状にします。
3. 2を一番上の穴まで繰り返します。
4. 3で作ったループに反対側の紐を通していきます。紐を通すときは、ねじれないように調整してください。
5. 最後に形を整えたら完成です。
ループバックは少し緩めに結ぶと綺麗に仕上がります。紐のテンションを調整しながら、最適なバランスを見つけてくださいね。ループの大小を段数で変えたり、左右のバランスをすこし偏らせることで、すこしユニークな形にも仕上げられますよ。
「ファスナー結び」は、その名の通り、ファスナーのような独特な見た目に仕上がる結び方です。交互に紐を引っ掛けることで、小さくクロスするようなパターンが生まれ、パッと目を引くアクセントになります。
1. 靴紐を下から通します。
2. 1で通した紐の下をくぐって、斜め上の穴に通します。
3. 反対側も同様に1で通した紐の下をくぐって、斜め上の穴に通します。
4. 次に斜め上の穴に通すときは、自身の紐の下をくぐらせてから穴に通します。
5. 反対側も同じく、自身の紐の下をくぐらせてから斜め上の穴に通します。
6. 3〜5の手順を上から2番目の穴まで繰り返したら、一番上の穴に下から紐を通して完成です。
ファスナー結びは、靴紐の占める面積が大きいため、紐の色を変えると靴全体の印象をガラッと変えられます。最初結び方を理解するまでに少し時間がかかりますが、慣れればスムーズに結べるようになるので、根気よく挑戦してみてくださいね。
靴紐を斜めの格子状に交差させて、ハッシュタグ(#)のような形を作る「ハッシュ結び」。シンプルながらも、靴のデザインを活かした奇抜なスタイルに仕上がるため、靴を目立たせたい時にぴったりな結び方です!
1. 靴紐を下から通します。
2. 左右それぞれ1つ飛ばしで、斜め上の穴に上から紐を通します。
3. 左右それぞれの紐をすぐ下の穴に通します。
4. 再度左右それぞれ左右それぞれ1つ飛ばしで、斜め上の穴に上から紐を通します。
5. すぐ下の穴に紐を通して
6. 一番上の穴に下から紐を通したら完成です。
写真ではクロスが3連する形で仕上げていますが、2連くらいで締めてシンプルに仕上げてもおしゃれ!スニーカーはもちろん、ブーツに取り入れるのもおすすめです。
続いてご紹介するのは、ハッシュ結びと同じく、靴紐を斜めの格子状に交差させて結ぶ方法。さきほどのハッシュ結びよりもさらに細かく連続した格子状を作れる結び方で、よりクールな印象に仕上げられます。
1. 右側の上から1番目と2番目の穴に紐の両端を通します。これからジグザグに紐を通していきます。
2. 左側の上から3番目と4番目の穴に紐を通します。
3. 右側の下から1番目と2番目に紐を通し、そのまま左側の穴に平行に通します。
4. 右側の上から3番目と4番目の穴に紐を通します。
5. 左側の上から1番目と2番目の穴に紐を通します。
6. 最後に左側の上から2番目の穴に通した紐を、右側一番上の穴に通して完成です。
複雑に交差した靴紐が靴全体をクールな印象に仕上げてくれます。ファスナー結びと同じく、紐が占める面積が多いため、使用する紐は細めのものがおすすめです。
小さなリボンが連続するように靴紐を結ぶ「連続リボン結び」。日常のファッションにほんのりとした可愛らしさを加えてくれる結び方で、大人はもちろん、お子様の靴にもおすすめです。
1. 靴紐を下から通します。
2. 右の紐を左斜上の穴に、左の紐を右斜上の穴に上から通します(オーバーラップと同じです)。
3. 左側の紐で左側の交差した部分を、右側の紐で右側の交差した部分をぐるっと一周巻きます。
4. そのまますぐ上の穴に、下から紐を通します。
5. 2と同じく再度オーバーラップで紐を交差させます。
6. 3と同じくそれぞれ交差した部分をぐるっと一周紐で巻きます。
7. もう1つリボンを作ったら、一番上の穴にそれぞれの紐を下から通します(1つの穴に2回紐が通っている状態でOKです)。
写真では通常サイズの紐を使用していますが、太めの紐や丸紐を使うとより可愛らしさがアップします。また、あえて黒色のスニーカーや革製のブーツに合わせて、甘辛な印象に仕上げるのもおしゃれ。通常の靴紐の結び方とよりも装飾的な要素が強いため、さまざまなバリエーションで楽しめるのが魅力です。
靴紐の結び目が真ん中に来る「ライディングボウ」。すこしゆったりとした印象になるため、ストリートスタイルやアーバンカジュアル、少しハードなファッションにも馴染む結び方です。
1. それぞれ一番上の穴と一番下の穴に、下から紐を通します。
2. 上から紐を順番に通していきます。そのまま平行に隣の穴に紐を通したら、斜め下の穴に紐を通す。
3. そのまま同じ手順で真ん中まで紐を通します。
4. 次に下の紐を真ん中まで順番に通していきます。平行に隣の穴に紐を通したら、斜め上の穴に紐を通す。
5. 真ん中まで繰り返したら、そのまま結んで完成です。
ライディングボウは、真ん中のリボンを大きめに仕上げるのがポイント!紐の長さを調整するのに少し手間はかかりますが、上手に結べると、平行に通した紐と真ん中の結び目、きっちりさとゆるめの雰囲気が絶妙にマッチしたおしゃれなスタイルに仕上がります。
靴紐の結び方・通し方をすこしアレンジするだけで、スニーカーの印象はぐっと変わります。シンプルな「オーバーラップ」から、個性的な「ライディングボウ」まで、さまざまなスタイルを試しながら、お気に入りの結び方を見つけてみてくださいね。日常のスタイリングに小さな変化を加えて、足元からおしゃれを楽しみましょう!
写真・文/滝谷遥