その言葉を単独で差し出されたら読める人はほとんどいないかも?という、読めないけど読めたら自慢できそうな“難読漢字”をクイズ形式で紹介していきます。
今回は、簡単な字なのに読めないこちらから。
なんですか、これ。まったく見当つかず。「たにまる」としか読めませんよね。
小学2年生で習うごくごく基本の漢字ですが、そんな読み方があったとは!な、ちょっと想像の斜め上を行くものです。ただ、その難しいほうの読み方で使う場合の「谷まる」も、意味は「谷=たに」と関係がないわけではありません。
この「谷」という漢字は、山が折り重なるように連なっている下のほうに、「口」の形をした入り口があるという、象形文字。
まさに、地形上の「谷」ですよね。
そんな場所に入って行ったら、どういう状態になりますか?道に迷ってにっちもさっちも行かなくなったり、しないでしょうか?
「谷まる」は、そんなどうにもならない状態を指す言葉です。
予想はつきましたか?
まだ全然という人は、「谷まる」の前に「進退」とつけてみてください。
どうでしょう、わかりましたか?
「進退谷まる」となれば、進むことも退くこともできない、八方塞がりの状態のことですよね。
同じ言い回しで「進退窮まる」と書くこともありますが、同じ「きわまる」でも、「感きわまる」などと言うときは、感情が極限に達することなので「極まる」と書きます。
ほんと、日本語って難しいですね。
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では2問目です。
これを「たてに」以外で読めと…
ちなみに正解をひらがなで書くと、「縦」の部分は5文字。ひとつの漢字にしてはボリュームたっぷりすぎますね。そしてこの読み方、今回は「縦」の字を出題しましたが、同じ読み方をする漢字が10数個もあるんです。
「恣に」、「肆に」、「擅に」、どれもすべて同じ読み。混乱しますね…
文字通り、色々な漢字を「縦に」当てている、という印象です。
「権力を縦にする」などと言うフレーズはよく聞きますよね。
「ほしいまま・に」は、上でご説明したように、いくつもの漢字が当てられていますが、「縦」の字を当てたのは、縦に自由に伸びる様を表すことからだそうです。
ややこしいですけど、とにかく「欲しいままに」と表記するのは、正しくないのだそうです。新聞や雑誌などでは特に注意して校正されているそうなので、機会があればチェックしてみてくださいね。
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では次回をお楽しみに!
まとめ/伊波裕子 ※※暮らしニスタの過去の人気記事を再編集して配信しています。