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【霤】って読める?読めない!「読みたい漢字ファイル」vol.43

  • 2020年7月7日
  • 暮らしニスタ

その言葉を単独で差し出されたら読める人はほとんどいないかも?という、読めないけど読めたら自慢できそうな“難読漢字”をクイズ形式で紹介していきます。

最終回は、パッと見で脳が混乱する多画数の難読漢字のご紹介です。

梅雨も後半戦、雨が勢いを増したり、そうかと思えばカラッと晴れたり、せわしないお天気が続いていますね。
「名は体を表す」というのか、「雨」という漢字ほど、自分(雨つぶ)をじょうずに表している字もないのでは?
特に毛筆だと、漢字に含まれる、おそらくあまだれを表すのであろう4つの点々が際立ちますよね。

そして雨を冠にした部首、雨かんむりにも難読漢字がたくさんあります。
「五月雨(さみだれ)」、「時雨(しぐれ)」、そもそも上で書いた「梅雨(つゆ)」だって、定着しているから誰でも読むことができますが、日本語を学ぶ外国人などには「なんじゃこりゃ」のひとつでしょう。


「Why Japanese 漢字 !?」

ちなみにこの季節の長雨を「梅の雨」と書くようになったのは、8世紀以前の中国なのだそうです。当時の漢詩でも詠まれているこの「梅雨」。梅の実が熟す頃に、長江の流域で降る長雨を指すものでした。

その中国で、豪雨のために決壊してしまうのかどうか、心配されている三峡ダムも、この長江の「三つの峡谷」がその名前の由来です。

ひとつぶひとつぶは小さいのに、集まるとものすごい力を持つ水=雨。
ただ、そういった自然の怖さを強調するだけでなく、中国には、小さなあまだれも、長く続けて同じ場所に落ちれば、石に穴を空けるほどの存在になる、という、コツコツと事に励むことを称えることわざもあるそうです。

と、ここまでに「霤」の読み方を2回も入れ込んである今回。
最終回なのでヒントも大サービスです。
気づいていましたか?

正解は…

【霤=あまだれ】です。


雨にはこんなかわいい一面もありますが…

「あまだれ」には、「雨垂れ」という別の表記がありますし、こちらのほうがおなじみかもしれません。
漢字の意味や構成から「雨垂れ」は流れ落ちる雨つぶ、「霤」は葉っぱの上などでぷるんと留まっている雨つぶを指すのかななどと想像してみましたが、どうもこれは違うようです。

漢字の世界って奥が深いものですね。

まとめ/伊波裕子

こちらの漢字は読める? ↓

https://kurashinista.jp/column/detail/5210

https://kurashinista.jp/column/detail/5634

 

 

 

 

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