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Vol.147 農業体験イベントに参加してきました。

  • 2014年5月29日

 みなさん、こんにちは。ゴスペラーズの北山陽一です。

 Vol.144で、「マイファームが運営している農業学校に参加したい」と書きましたが、でも現実には僕自身も学校で講座を持っている身だし、加えてゴスペラーズの20周年記念の活動がいよいよ本格化していく時期でもあったりして、なかなか時間を作れないでいます。まあ、なにがしかの職業に就いている社会人ならば、程度の差はあっても、似たような状況や思いを抱えている人がけっこういるんじゃないかなと思ったりもするのですが…。そんななか、マイファームが運営している新横浜の農地(https://kitchen-farm.jp/)で農業体験イベントを行うというご案内をいただき、その内容が午前中に始まる数時間程度のプログラムだったので、なんとかスケジュールを調整して参加することができました。

マイファームが運営している農業学校 KITCHEN FARM 新横浜 当日は、朝10時に集合し、まずマイファームのスタッフの説明を聞き、畑をミニ耕耘機で耕してトマトやナスの苗を植えます。そうしているともう昼ご飯の時間になりますから、参加者がそれぞれ自分で生地をこねて作ったピザを焼き、それを食べて解散という内容。僕以外の参加者はすべて親子連れで、うまくいかないと泣き出す子どももいたりしてワイワイガヤガヤ。「ピザに乗せるバジルを摘みに行きましょう」とスタッフの人が言っても、男の子たちは虫の幼虫をみつけて大騒ぎ、なんて場面もありましたが、それもまた良し、というところでしょう。そういうふうに、小さな子どもでも楽しめるよう配慮された内容だし時間も短かったですから、僕としては少々もの足りない感じもありましたが、それにしてもやっぱり気持ち良かったです。生まれて初めてミニ耕耘機というものを操作したし(笑)、耕した畑に肥料を加えて苗を植えるというだけの作業の過程にも、野菜がしっかり育つための工夫や段取りがあることも教えてもらいました。先にも書いた通り、自分のなかでは土に接する時間がなかなか持てないのも今は仕方ないと割り切っているつもりなのですが、例え短い時間でもこういうふうに実際に土を触れる機会を持ってしまうと、やっぱり自分のなかの本質的な欲求を抑えきれなくなりますね。

 この場所だと僕の家からクルマでだいたい1時間弱くらいの距離なんですが、感覚としてはちょっと遠いですよね。こういう場は、やっぱり自分の身近にあるということがすごく大事だと思います。マイファームの西辻さんがなぜ「マイファーム代表・西辻一真」になれたかと言えば、それはご本人も話していた通り、ご自宅に家庭菜園があったからですよね。で、それはエネルギーの話にも通じるのですが、人が生きていく上では絶対必要なものが生まれる場が身近にあるということ、つまり食料やエネルギーが生まれるようすをリアルに感じられる環境があるということは人間が人間らしく生きていく上でとても意味のあることだと思います。

 「そんなことはわかっているけれど、わたしが住んでいるのは都会のド真ん中だから…」という人がいるかもしれません。でも、ベランダの一画にそういうスペースを設けるという規模でまったく問題ないし、もっと言えば鉢植えでも野菜作りはできるし、キッチンでカイワレダイコンを育てるというだけでも、気持ちの有り様は全然違ってくると思います。(書いていて、僕もやらないとな!と認識を新たにしました。が、ベランダについてはちょっとした計画があり、その動向次第なんですね……そちらもお楽しみに!)

 農業というのは、仕事として、つまりそれで生きていくための生業として取り組むのはすごく大変でしょうが、“もしうまくいったら家計が助かる”というくらいのノリなら、かなりハードルは下がると思うんです。もちろん、いろいろ試行錯誤を重ねながらやっていくことにはなると思うんですが、それにしてもお金の収支がトントンなら、そこに健康やものを育てる喜びが付いてくるわけですから、絶対やったほうが得!ということになるでしょ。と、すっかり農業伝導師みたいな話になってしまいましたが(笑)、それでも土に触れながら暮らす生活への欲求を抑えきれない北山でした。

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