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Vol.1 はじめまして、ハルコです

  • 2012年1月12日

 みなさん初めまして。ミュージシャンのHARCO (はるこ・♂)といいます。今回からここで連載をすることになりました。どうかよろしくお願いします。実のところ、僕は緑のgooの一読者でもありました。突然書く側になってしまってとても気恥ずかしいのですが、似たような感覚を持っているかも、と思ってもらえると嬉しいです。

 僕はエコと音楽のイベント「きこえる・シンポジウム」を、キャンドルナイトの時期に合わせ、夏至と冬至の頃に各地で開催しています。今までに9回開催し、環境問題に詳しいジャーナリストの方やNPO法人の代表の方などをお招きしてきました。しかし昨年末に限ってはエコにこだわらず、震災の復興支援をテーマに東京と東北で行いました。これについては次回、ゆっくり報告したいと思います。

はじめまして、ハルコです
 実は5、6年ほど前までは、エコにそれほど関心はありませんでした。しかし地球温暖化の問題とともに、アル・ゴア氏の映画「不都合な真実」などのいわゆる「環境映画」の公開が増え、少しずつ見に行くようになり、あるとき同じくミュージシャンである妻(Quinka,with a Yawnという名前で活動しています)と一緒に、前述したイベントを企画することにしたのです。でも、この時点では一度きりのつもりでした。

 やがて勉強のために自分でも幾つかシンポジウムを聞きにいくようになったとき、本で知識を得るのとは違って、直接現場で動いている人の話を聞くことっていいことだな、と実感するようになりました。それは僕らが普段ライブをしているのと同じように、その場で人と人が正面で向かい合い、意識を交換し合うような、ダイレクトな感覚でした。

 そんなわけで、シンポジウムの2回目から、初めてトークゲストをお招きするようになったのです。けれどお分かりの通り、環境問題は一度話を聞けば納得できるものではけしてありません。聞けば聞くほど、さらに多くのことが気になってきます。貧困、森林伐採、人口爆発、労働格差、水や燃料の利権に関わること。一筋縄どころか、産業革命以降の何十にも結ばれた「かたむすび」が目の前に立ちはだかります。

 実際、僕は活動家でも学者でもなく、多くの時間は音楽に費やしているわけですが、最近では間伐作業やボランティアなども体験するようになりました。関心を深めれば深めるほど、最終的には誰でも自然に体が動くものじゃないかな、と最近は考えています。

 というわけでこの連載では、僕が興味を持つきっかけになった環境映画、そしてさまざなシンポジウムや、直接関わった活動で得たことを報告して、皆さんに関心の度合いをさらに深めてもらえればと考えています。タイトルはその想いを込めて、「フィールドスケッチ・シェアリング」にしました。自然の姿を写真や絵に起こすように、ときには誰かのカメラや体験を通して感じたことを、緑のgoo読者の皆さんと共有(シェア)していくのが目的です。これから2週間に1度、ここでお会いしましょう。



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