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画質なんて関係ない。「撮ったその場でシェア」こそ一番の写真活用だ

  • 2025年5月31日
  • Gizmodo Japan

画質なんて関係ない。「撮ったその場でシェア」こそ一番の写真活用だ
Photo: 三浦一紀

モノクロ専用っていうのがメロい。

2025年の2月。僕らはカメラの祭典「CP+ 2025」で、1台のカメラに心を惹かれました。セガの「プリカ」っていうんですけどね。

レシート印刷に使う小さな感熱紙にその場でプリントできる、チープな作りのデジカメ。「チェキ」に似てるけど、ローコストで楽しめる点とポップなボディに、(おそらく)対象年齢ではない大きなお友達たちがキャッキャウフフしてたら、メーカーの方が製品を提供してくれました。ありがとうございます。

で、3カ月くらい使ってみたので、レビューをお届けしたいと思います。「手軽さ」1本でここまで楽しめるカメラ、なかなかないですよ!

スペック? 何それ

プリカは、簡単に言えば感熱紙プリンターを内蔵したデジカメです。デジカメですから画素数とかレンズのスペックとか気になるところですが、メーカーからは公表されていません。というか、「そんなことどうでもいいじゃん」っていう感じがします。

問題はそこじゃない。撮ったその場で、強制的にモノクロのプリント写真が出てくる。そこが一番のポイントなんです。だからスペックなんて知らなくてもいいんです。

レンズスペックはよくわからなかったのですが、撮影画像の解像度は1,280×960ピクセルです。動画の撮影も行なえますが、静止画と同じ解像度でした。

まあ、そんなことどうでもいいんですけどね。そういうカメラじゃありません。

使い方は簡単

本体下のカバーを外す。三脚穴もある

使い始めるには、まず本体を充電します。本体下のカバーを外すと充電端子が登場。USB-Cケーブルを挿せば充電できます。

左が充電用のUSB-C端子。右にmicroSDカードスロットがある

microSDカードスロットがあるので、microSDカードを入れましょう。そうすると撮影した画像を保存しておけます。

感熱紙は本体のグリップ部分にセットします。これも簡単。

背面。ボタン類が大きい。タッチパネルではない

あとは本体の電源を入れて、フレームを選択して、シャッターボタンを押すだけ。するとすぐに強制的に印刷が始まります。ジ、ジーという感じで、数秒で印刷完了。基本的にはこれだけ。とっても簡単です。

なお、レンズ回りにはライトがあります。そんなに明るくはありませんが、ちょっと暗いときなどには役立つかも。

そして、レンズ部分はぐるっと回転させることが可能。これにより、自撮りも行なえます。チープなレンズだからこそできる力技ですね。

楽しい理由は、ローコスト

もうね、なんか楽しいんですよ。動作はかなりもっさりしてますし、モノクロでしか印刷できません。印刷画質だって決していいものではない。でも、楽しい。

今までのカメラでは味わえない感覚。その場で写真が現物として現れるという経験を、一番低価格で楽しめるカメラだからか。

インスタントカメラとかチェキとかのほうが、カラーで画質もいいのは十分わかってます。しかし、意外とコストがかさむんですよね。特に専用フィルムが高いんです。だから、気軽にパシャパシャ撮るのをためらってしまいます。

でもプリカなら安心。本体は8,800円、専用ロール紙は3本セットで1,100円(実勢価格はもうちょい安い)。ロール紙1本で約60枚印刷できるので、1枚5円くらい。この価格なら、どんどん印刷しても惜しくない。そんな気持ちにさせてくれます。

そうそう。撮影した写真は、後からでも印刷可能です。撮影時に設定したフレームは変更できませんが、焼き増しできるっていうのはいいですよね。

楽しくなる要素、まだまだあります

とにかく遊び心が盛りだくさんのプリカ。まずは本体。カラーが2種類ありますが、パープルのほうがサンリオバージョン、ブルーがディスニー&ピクサーバージョンとなります(僕はディズニー&ピクサーバージョンを使っています)。

本体前面に、付属のきせかえシートを入れてデコレーション可能。これだけでテンション上がっちゃいますね。本体には4種類のきせかえシートが付属しますが、頑張れば自作もできるでしょう。

内蔵フレームは60種類。撮影時に選択できます。これがまた楽しい。フレームなしで撮影もできます。

専用ロール紙は、カラーバージョンもあります。印刷自体はモノクロですが、用紙をカラーにするとちょっと気分が変わります。

ロール紙は使い切らなくても気軽に入れ替えできるので、積極的に入れ替えると楽しいでしょう。

そして、本体には専用のカラーペンが6本付属。印刷したロール紙に書き込めます。こういうのはプリクラ世代ならお手の物でしょう。

本体にはゲームが3種類内蔵されています。正直動きがもっさりしていて、スマホゲームに慣れるとチープに感じますが、お子さんなら熱中しちゃうかもしれませんね。

とまあ、エンタメ要素がてんこ盛り。これが楽しくないわけない!

いろいろチープだけど、そこが楽しめる

なんかいろいろ楽しんじゃってますが、一番基本的なことを忘れてはいけません。このカメラ、とってもチープです。

本体はプラスチック。その分軽量ですけど、取り扱いにはそれなりに気をつけたほうがいいかも。

あと、全体的な動作はかなりもっさりしています。動作音は大きく、消音できません。シャッターチャンスを逃さない!みたいな撮影にはまったくもって向いていません。

あとは、感熱紙という点。感熱紙に印刷したものは長期保管には向いていません。お店でもらうレシートが時間が経つと薄くなってしまうのと同じです。まあ、100円ショップで売っているカードケースに入れておくとか、クリアファイルに入れておくとかすれば多少は長持ちします。とはいえ、元画像があれば後から印刷し直せるので、あんまり気にしなくてもいいかも。

でも、そんなことは気にしてはダメ。プリカは、みんなでワイワイ楽しい瞬間をその場で残すことがすべてといってもいいカメラ。その点を理解して使えば、写真の原点を十分楽しめるカメラでしょう。

ひとつだけ、メーカーさんにお願いが。ストラップ穴をどこかに付けてほしかったなー。これ、首から下げておければ、もっといっぱい撮影したくなると思うんですよね。

写真を撮ってその場でシェアすることに全振りした、お手軽カメラ。飲み会とか、旅行とか、ふとした日常とか、とにかくいろいろ撮りたくなるカメラでした。

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