天体&天才へのオマージュを具現化したパネライの複雑時計

  • 2025年4月5日
  • Gizmodo Japan

天体&天才へのオマージュを具現化したパネライの複雑時計
Image: PANERAI

ミリタリー感の強いビッグサイズの高級時計で人気のパネライから、超絶な複雑機構を盛り込んだ天文時計が発売されます。

天体の動きを正確に再現

パネライはイタリア海軍向けに開発された軍事用ダイバーズ「ラジオミール」など、どちらかというとタフな海のイメージが強いブランドですが、今回発表された「ジュピテリウム」は、マリンウォッチではなく大型の天文時計です。中心には地球の模型がセッティングされており、その周囲を月、太陽、木星が回転します。

Image: PANERAI

これは永久カレンダー機構に基づいていて、地球から見た天体の動きを模したもの。その動きは正確で、月は29.53日、太陽は365.26日かけて地球を1周し、木星は11.87年かけて太陽を一周するように設定されています。年に一度の木星の逆行という複雑現象も、正確に再現されています。

このジュピテリウムは、17世紀に活躍した天文学者ガリレオ・ガリレイが、木星の衛星を発見した功績を称えたモデルです。パネライが拠点を置くイタリア。そのイタリアが誇る天才に対するオマージュであり、そう考えるとロマンを感じさせます。

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大きさは幅75cm、高さ86cm、重さ約110kg。ブルーの球体は、北半球と南半球を赤道を意味するバンドが分けており、球体表面には夜光性のあるスーパールミノバ塗料で星座が描かれています。

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複雑な機構を実現するために用いられた総パーツ数は1,476個。40日間のパワーリザーブを実現するために、動力源となるヒゲゼンマイの長さはなんと32m。永久カレンダー機構は2099年まで調整不要で、閏年を計算に入れつつ、曜日、日付、月、年を表示できます。

実はジュピテリウムは、2009年に生まれたモデルなのですが、今までは世界各地で開催される展示会で披露されるのみでした。それが今後は市販されるということになったのです。製造数は非常に少なく、予価も3億3000万円と超高額ですが、パネライのイメージを一新する意欲作として注目度は高いです。宇宙と歴史に対する憧憬をタイムピースとして表現するなんて、ちょっと粋ですよね。

Source: PANERAI

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