月から石を持ち帰った“格納器”と同素材のアルミラゲージ。孫の代まで使えそう…

  • 2025年3月25日
  • Gizmodo Japan

月から石を持ち帰った“格納器”と同素材のアルミラゲージ。孫の代まで使えそう…
Image: ZERO HALLIBURTON

長く使い込んでいくと良い味が出そうな、シンプルで美しいアルミラゲージが、ZERO HALLIBURTON(ゼロハリバートン)からリリースされました。

伝統と革新を象徴するアルミラゲージ

近年、ZERO HALLIBURTONはアルミラゲージの軽量化を追求しており、加工に適した5000番系アルミ合金を用いた開発を行ってきました。

軽いのは素晴らしいことですが……5000番系でアルミラゲージを成型する場合、折り曲げ加工という方法を取る必要があり、この加工方法ではボディの四隅に補強のためのコーナーガードを装着することが必須になるのです。

それゆえに、創業当時から受け継がれてきた、アルミニ ウムの塊を削り出したような優美なフォルムを変更する必要がありました。一方で、創業当時の製法・素材に拘って作られたこちらのヘリテージラインは、プレス加工に適した6000番系アルミ合金を採用しています。

6000番系は強度に優れるものの、厚みが出るため、重くなることが課題。そのため、現在、6000番系を採用しているブランドは他にありません。

しかし、ZERO HALLIBURTONでは、独自の加工技術を駆使してボディを1mmまで薄くすることに成功。伝統のアルミラゲージが革新的な軽量化を遂げて復刻しました。このクラシックで美しいフォルムを見ると、長期旅行に行きたくなりますね〜。ブラックもめちゃくちゃカッコいい。

3サイズで、お値段は税込176,000円から。決して安くはないですが、600番系を使っているゆえ耐久性は抜群。長く使い続けらるのは間違いありません。もしかしたら、子供や孫の代まで使えてしまうかも。そう考えたら、高くはないかもしれません。

月でも使えます

ちなみに、1938年の創業時から6000番系アルミ合金で作られたアルミニウムケースの開発をしてきたZERO HALLIBURTONが世界にその名を知られるようになったのは、1969年、NASAの依頼によりアポロ11号が月から石を持ち帰るための「月面採取標本格納器」を製造したことがきっかけでした。

当時の現行品の内側だけを改造した格納器の洗練されたルックスが話題を呼び、同時にその確かな品質と機能性を知らしめる結果となったのです。

このヘリテージラインはその格納器と同じ素材で作られています。こういうエピソードにグッときてしまうのは、僕だけでしょうか……。

Source, Image: ZERO HALLIBURTON

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