このイヤホン、あなたの声も聞こえています。話しかけてくれて大丈夫ですよ。
耳の前にスピーカーを置いた構造で、オープンイヤー型ながら音漏れを抑えるNTTの独自技術を採用した「耳スピ(耳スピーカー)」シリーズを展開するnwm(ヌーム)。通話用マイクの音質が良いこともあって、ギズモード編集部では利用者が急増中です。
ちょうどテレビCMの放送が始まり、気になっている人は多いのではないでしょうか。
初めて見た人がびっくりするのが、「耳の上に小さなスピーカーが浮いているような構造なのに、音漏れが少ないのはどうして?」ということでしょう。その秘密は、スピーカーから発する音波に対して逆位相の音波を重ねることで、音漏れを打ち消すNTTの独自技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」。
この技術により音漏れを抑えながら、開放感ある着け心地を実現した耳スピのオープンイヤー構造には、蒸れにくく、圧迫感が少なくて痛みや疲れにつながりにくいという特徴があります。
日常的にイヤホンで音楽を楽しむ人だけでなく、オンライン会議が多い人のストレスや疲労の軽減にも、耳スピが役立つかもしれませんよ。
ここからは、ギズモードの編集部員とライターたちが耳スピを着用して過ごした一日の様子を追いながら、これまでのイヤホンやヘッドホンとは一味違う耳スピの使用感に迫っていきましょう。
いつものリモート会議やオフィスでの集まりではなく、たまにはカフェで気楽なミーティングをしようということになったある日。編集部員・吉岡は朝の身支度を整えると、さっそく「nwm DOTS」を装着しました。
音楽を聴きながらでも、周囲の環境音が自然と耳に入ってくる。それが耳スピ。これまでのイヤホンのように、話しかけられるたびに何度も着けたり外したりを繰り返す必要がありません。
しかも、このnwm DOTSは朝から夕方までつけっぱなしにしても気にならない、片耳約8グラムの軽量さとバッテリー持ちの良さが持ち味です。
今日一日、耳スピを装着したままで過ごせるよう、ベストポジションである耳の穴の真上へ入念にスピーカーの位置を合わせて家を出ます。
自宅を出て歩き始めると、さっそく手元のスマホに電話の着信。屋外なので街の音が騒々しいのですが、電話の相手からは「あれ、静かですね。まだ自宅にいますか?」なんて質問が。
どうやら、マイクが拾った音から周囲の音をカットし、話者の音声だけを相手に届けるNTTの特許技術「Magic Focus Voice」のおかげで、相手にはクリアな音声が届いている様子。
nwm DOTSならこちらの声がちゃんと届くから、「ちょっと待ってね、かけなおします」なんてコミュニケーションロスが減りそうですね。
電話を終えると、イヤホンが耳をふさがないことの開放感を感じながら、nwm DOTSでお気に入りの音楽を聴いて歩く編集部員・吉岡。すると、道の向こうから走ってくる「nwm GO」を着けたランナーが、ライターのヤマダユウス型であることに気付きました。彼もまた、今回集まるカフェミーティングのメンバーのひとりです。
こんなふうに道で知人とすれ違ったとき、密閉式やノイズキャンセリング機能のあるヘッドホンを使って音楽に没入してしまっていると、意外と気がつかなかったりするもの。
周囲の気配を感じ取りやすくなるというのは、オープンイヤー型である耳スピのメリットです。
同じく耳スピであるnwm GOを使っていたライター・ヤマダも、すぐに編集部員・吉岡に気がついたようです。nwm GOは、柔軟なネックバンドによる安定した装着感で、ランニングやスポーツなど激しい運動のシーンに適したアクティビティモデルの耳スピ。
音漏れを抑えるPSZ技術を搭載しているのは、nwm DOTSと同様です。
普段は机に向かって執筆する時間が長いヤマダいわく、「運動不足を解消したくて、今日はここまでランニングしてきたんですよ」とのこと。適度な運動ができたところで、ここからは一緒に歩いて集合場所まで向かうことにしました。
ふたりが集合場所のカフェに到着すると、そこには一足先に着いていた編集部員・ヤタガイの姿が。
音楽とファッションを愛するヤタガイらしく、使っている耳スピは、大きな穴が開いたような個性的なデザインのオーバーヘッドタイプの耳スピ「nwm ONE」です。
エッジの立った直線と正円を基調とした、幾何学的でミニマルなデザインラインがかっこいい。
角度を調整できるスピーカーユニットには、同軸に配置したツイーターとウーファーの2wayドライバーを搭載。大音量時にも歪みのないサウンドを出力しますし、PSZ技術による音漏れ抑制のおかげで、お好みの音量で気兼ねなく音楽を楽しめます。
また、nwm DOTSと同様、雑音をカットして自分の声だけをクリアに相手へ届けるMagic Focus Voice搭載の、通話やオンライン会議でも活躍するモデルです。
さらに、耳スピのラインアップで唯一、ソニーの立体音響技術「360 Reality Audio」に対応したモデルでもあります。
ここまでに登場した耳スピは、nwm GOで最大8台、ほか2モデルなら最大10台の機器とのマルチペアリングができるBluetooth接続。最大2台の親機と同時接続できるマルチポイント機能により、スマホからPCへといった使い分けもいたってスムーズ。
なお、nwm ONEだけは付属のUSBケーブルでの有線接続にも対応しています。
全員そろったかと思いきや、カフェの奥のカウンター席にはもうひとりの先客、ライターのワタナベダイスケが。別件のオンライン会議が長引いているとのことで、これが終わり次第ミーティングを始めることに。
今回のメンバーで最年長のワタナベは、PCやスマホでのオンライン会議時に安心感のある有線接続の耳スピ「nwm WIRED(USB Type-C)」をチョイス。
Magic Focus Voiceこそ非搭載ながら、PSZ技術による音漏れ抑制はこの有線モデルでも健在。バッテリー残量や接続の心配がいらないという有線イヤホンのメリットに加え、物理ボタン式のリモコンがあることも、直感的な操作を求めるユーザーにとってはありがたい。
USB Type-Cモデルの定価が5,940円、リモコンの仕様なども一部異なる3.5mmイヤホンジャックの「nwm WIRED(3.5mm)」なら定価4,950円と、初めての耳スピとして手に取りやすい価格です。
また3.5mmモデルなら、5色の豊富なカラバリから本体色を選べるといった楽しさもあります。
参加者全員が耳スピ持参ということで、全員がそれぞれのモデルを装着したままミーティングを開始。耳がふさがっていないため、各々が音楽を流しながらでもコミュニケーションにはまったく支障なし。当然、よけいな音漏れが聞こえてくることもないから、気が散ることもありません。
それに、各々が自分の好きな音楽をバックグラウンドで流しているおかげなのか、テンポよく会話がはずみ、こころなしかノリの良いアイデアがいくつも出てきた感じ。
みんなで耳スピを着用してのカフェミーティングは、大成功だったと言ってよさそうです。
今回使用した4モデルについて、登場順にそれぞれの個性をもう一度振り返っておきましょう。
写真中央、黄色いアクセントカラーの「nwm DOTS」は、左右分離の完全ワイヤレスタイプで軽快なマルチユースモデル。専用充電ケースと組み合わせて使えば電池持続時間が最大32時間になるので、外出が多い人や耳スピを長時間使いたい人におすすめ。
中央奥、ネックバンドタイプの「nwm GO」は、激しい動きにも耐えるアクティビティモデル。スポーツやアウトドアで活躍し、シリーズ中ではもっとも防水・防塵性能が高い、IP55相当のスペックを備えたモデルでもあります。
音質重視なら、写真右手にあるオーバーヘッドタイプの「nwm ONE」。他モデルと同等の口径12mmユニットに加え、口径35mmのウーファーユニットとの2way仕様で、360 Reality Audioに対応。オープンイヤーの開放感と臨場感あるサウンドを両立させたフラッグシップモデルです。
そして、耳スピがどんなものか試したい、まずは気軽に使い始めたいという人は、有線式でプラグを差し込めばすぐに使える写真左側の「nwm WIRED」がピッタリ。もっとも手に取りやすい価格帯で、3.5mmプラグとUSB Type-Cのいずれかを選べます。
各モデルとも、使ってみるとオープンイヤーならではの開放感や快適性はもちろん、常に音楽とともにある生活の楽しさを実感できます。
見た目の不思議さもさることながら、体験してみると新たな発見がある耳スピ生活。 耳だけでなく会話も「パッカーン!」と開かれる感覚を味わえることでしょう。
Photo: 小原啓樹
Source: nwm -ヌーム- 公式サイト