サイト内
ウェブ

リチウムを含んだ黄鉄鉱をめぐって現代版ゴールドラッシュが起こる?

  • 2024年4月18日
  • Gizmodo Japan

リチウムを含んだ黄鉄鉱をめぐって現代版ゴールドラッシュが起こる?
Image: Shutterstock

パイライト。黄鉄鉱。鉄と硫黄から成る鉱物ですが、見た目のゴールド色から金と間違われることがあり、「愚者の黄金」と言われることもあります。

が、この愚者の黄金は現代では全然愚者ではなかったのです。非常に価値のある金属、リチウムがパイライトに含まれていることが最新研究で明かされました。

ゴールドラッシュ新時代?

今回研究されたパイライトは、デボン紀中期、約3億9000万年前にアメリカのアパラチア盆地で形成された15の岩石。リサーチチームは、これらの岩石(頁岩)のパイライトミネラルからリチウムを発見。パイライトが新ゴールドラッシュの幕開けとなるかもしれません。

チームの論文にはこうまとめられています。

「リチウムは有機物に富んだパイライト岩の中に隠されているのかもしれません。パイライトはアパラチア盆地で一般的なミネラルであり、もしリチウムが経済的に採掘できるとわかれば、デボン紀のこの場所がパイライトの採掘場となる可能性もあります」

現代に欠かせないリチウム

リチウムは電池を作るのに必須であり、クルマからパソコンまで幅広い製品のバッテリーに必要。特に電気自動車の普及でその需要が非常に高まっています。

リチウムには欠点もあります。その採掘プロセスが、環境、社会、人権に影響を与えてしまうこと。そして引火しやすいこと。

ぜんぜん愚者じゃない!

愚者の黄金と言われてきたパイライトですが、実は2021年には本物の金が含まれるという研究も出ていました。

また、今回の研究では、別の価値ある金属を含んでいる可能性もあるといいます。今回の論文の共同執筆者であり、ウェストバージニア大学の堆積地球化学者であるShailee Bhattacharya氏いわく、今回のリチウム発見は前例はないもので、リチウムとパイライトの関係についてもまだわからないことだらけだといいます。

また、今回の研究でパイライト=リチウム採掘を結論づけるのは安易であると、Bhattacharya氏は警告しています。一方で、昨今需要が高まるリチウムが新たに採掘場を見つけずとも、眼に見える場所にあるかもしれないことを示すものでもあるといいます。

論文は「European Geosciences Union General Assembly 2024」で発表され、ウェブでも公開されています。

Crocon ゴールデン パイライト 7個 プラトン ソリッド クリスタル ジオメトリ セット プラトン ソリッド 神聖な幾何学的な石 瞑想 レイキ バランシング ヒーリング チャクラ ストーン クレンジング スピリチュアル 幸運 (15-20 mm) 4,314円 Amazonで見るPR !function(t,e){if(!t.getElementById(e)){var n=t.createElement("script");n.id=e,n.src="https://araklet.mediagene.co.jp/resource/araklet.js",t.head.appendChild(n)}}(document,"loadAraklet") ごみ埋め立て地は宝の山だけど、採掘にはいろいろな障壁がある 有用な物質が含まれている可能性が大きいごみの埋立地。だが、その採掘にはコストなどいろいろな問題がある。 https://www.gizmodo.jp/2023/11/garbage-landfill-mining.html

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
copyright 2024 (C) mediagene, Inc. All Rights Reserved.