イーロン・マスク氏のスペースXとアップル、衛星通信機能で対立? 理由は…

  • 2025年4月5日
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アップルとスペースXが、iPhoneにおける衛星通信機能で対立していることを、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。

↑アップルより。衛星通信の帯域を拡張したいアップルおよびグローバルスターと、通信帯域を独占させたくないスペースXの思惑が衝突しているようです。

 

アップルは衛星を運用するグローバルスターと提携し、iPhone向けの衛星通信機能を提供しています。2024年には、アップルはグローバルスターに15億ドル(約2300億円)を投資。しかしスペースXは米連邦通信委員会(FCC)に対し、グローバルスターの衛星拡張申請を却下するように求めたのです。

 

スペースXは却下を求めた理由として、グローバルスターが1.6GHzと2.4GHzの帯域を独占的に使用するのは時期尚早だと主張。また、スペースXもこの帯域を使用したいと考えており、共有利用を求めています。一方でグローバルスターは、帯域の共有利用はiPhoneの衛星通信機能に悪影響を与えると主張しているのです。

 

またアップルとスペースXは、iPhoneにスペースXの衛星通信サービス「スターリンク」を統合するかどうかで「緊張した議論を交わした」とのこと。最終的に両社は合意にいたり、iPhoneが米T-モバイルのスターリンク経由の衛星機能を使用する際には、ステータスバーに「SAT」と表示されます。アップルはこれまで、ボーイングやエコースター、スペースXとも衛星通信に関する交渉を行ってきました。しかし現時点では、iPhoneに内蔵された衛星通信機能はグローバルスターのみが提供しています。

 

日本でもすでに、iPhoneから緊急通報サービスにテキストメッセージを送ったり、ロードサービスを手配することができます。さらに海外ではiMessageやSMSの送受信が可能で、「探す」アプリで位置情報を更新することもできます。ユーザーとしては、今後もiPhoneの衛星通信機能が拡張されることを期待したいです。

 

Source: MacRumors

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