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矢野経済研究所 定置用蓄電池に関する調査を実施

  • 2019年9月5日
  • エネクトニュース
世界の蓄電池に関する調査を発表
2019年8月30日、株式会社矢野経済研究所は、2019年の定置用蓄電池の世界市場を調査し、設置先別及び需要分野別、電池種別の動向、参入企業動向、将来展望について発表した。

この調査は日本及び海外の定置用蓄電池関連メーカーを対象に、2019年4月から7月にかけて行ったもの。

将来的にも拡大傾向の予測
調査によると、定置用蓄電池の現在の市場概況は、従来の停電など非常時に備えたバックアップ電源向けというイメージから脱却し、電力系統の周波数調整や、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う出力安定化対策などに拡大し、本格的な立ち上がり期を迎えているという。

2018年の世界市場規模(メーカー出荷容量ベース)は、前年比265.5%の9,909MWhとなった。従来のバックアップ電源向けに加え、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力系統の安定化対策などの需要が市場の成長を牽引している。

日本においては、FITの買取期間が終了するユーザーが2019年から出始めるなど、定置用蓄電池導入を促す方向へ外部環境が変化しつつあることが需要の拡大に繋がっていくと考えるという。

再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、定置用蓄電池への需要は拡大傾向にあるものの、「電気を貯めて使う」ことで経済合理性が成り立つ構図は実際には描けておらず、補助金によるサポートが導入に大きく貢献している状況にある。

これまで採算性の観点からネックになっていた価格が更に下落すれば、政策優遇による後押しがなくても導入する動きが活発化すると期待されている。

将来の展望としては2020年以降、FIT買い取り価格の下落による余剰電力の自家消費や、電力網の老巧化、人口密度の低い電力網インフラ拡充が困難な地域における電力の安定供給の需要などにより需要が拡大すると見込まれるという。

2025年の世界市場規模(メーカー出荷容量ベース)は69,892MWhになるとし、そのうち、2025年における住宅用定置用蓄電池の世界市場規模が、メーカー出荷容量ベースで11,943MWhになると同社は予測している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社矢野経済研究所 プレスリリース
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2211

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