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再エネを利用して10MWの水素を製造。「FH2R」、福島県浪江町にて完成

  • 2020年3月9日
  • エネクトニュース
クリーンで低コストな水素製造技術を確立
東芝エネルギーシステムズ株式会社は、2020年3月7日、水素製造施設『FH2R(Fukushima Hydrogen Energy Research Fiel)』が福島県浪江町にて完成したと発表した。

『FH2R』は、再生可能エネルギーを利用して10MWの水素製造を行う施設。クリーンで低コストな水素製造技術確立を目指すべく建設された施設であり、同年2月末に完成し、稼働を開始している。

2018年から『FH2R』の建設を開始
2017年12月に公表された『水素基本戦略』において政府は、大規模かつ長期間の貯蔵を可能とする水素を用いたエネルギー貯蔵・利用が必要であると説いた。この貯蔵・利用は、再生可能エネルギーの導入拡大などのために必要なものであり、水素需給予測に基づいたシステムの最適運用機能の確立も求められる。

こうした状況に対応すべく、東芝エネルギーシステムとNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)、そして東北電力株式会社と岩谷産業株式会社は、水素活用事業モデルと水素販売事業モデルの確立を目指して技術開発事業を開始。2018年からは、『FH2R』の建設も開始した。

蓄電池を用いることなく水素エネルギーを運用
『FH2R』では、敷地内に設置された20MWの太陽光発電の電力を用いて、毎時1200Nm3(定格運転時)の水素を製造する。製造・貯蔵は、水素需要予測システムによる市場の水素需要予測に基づいて実施。蓄電池を用いることなく水素エネルギーを運用することが、目指される。

なお、『FH2R』で製造された水素は、福島県や東京都などの需要先へ供給される。定置型燃料電池や、燃料電池車・燃料電池バスなどに使われる予定だという。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

再エネを利用した世界最大級の水素製造施設『FH2R』が完成 - 東芝エネルギーシステムズ株式会社
https://www.toshiba-energy.com/info/info2020_0307.htm

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