太陽光発電など分散型電源をネットワークに
中部電力株式会社(以下「中部電力」)は5月30日、豊田通商株式会社(以下「豊田通商」)と共同で、バーチャルパワープラント(VPP)の実証事業を開始すると発表した。
VPP技術は、地域の家庭や工場などに分散する電力源をネットワークでつなぎ、あたかも一つの発電所であるかのように機能させる仕組みだ。電力源の中にはプラグインハイブリッド車、電動自動車なども含まれ、両社の実証事業はVPP構築の中でも、車載蓄電池を活用したV2G(Vehicle to Grid)技術に焦点を当てている。
再エネの出力変動調整に車載蓄電池を活用
太陽光発電をはじめ再エネは天候や時間帯に左右されて発電量に変動があるが、V2Gはこの変動に対して調整力を供給することができる。
再エネ由来の余剰電力で電動車などの車載蓄電池を充電して再エネの発電力が低い時間帯に放電することで電力供給の時間帯をシフトするほか、蓄電した電力を逆に電力系統に供給することも可能になる。
事業では複数の車載蓄電池を束ねる必要があり、実証は愛知県豊田市で行われる。豊田通商が米国ヌービー社のV2G技術の活用に取り組み、中部電力は電力系統への影響評価を行い、技術の向上に寄与する。
(画像はプレスリリースより)
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中部電力 リリース
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