離島向けの電源として早期実用化を目指す
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は4月26日、黒潮海域において海流発電を長期で実証する事業を採択したと発表した。
黒潮の流れは日本近海で、大きなエネルギーポテンシャルを持っている。NEDOは2011年度からこれまで、海洋エネルギーによる発電技術の開発と低コスト化を目的とした事業に取り組んできた。
今回の事業では1年以上の長期にわたって、海洋エネルギー発電システムの発電能力や設備の耐久性および経済性などを検証し、離島向けの電源としての実用性を見極める。収集したデータで実用化の可能性ならびに事業性の判断を行い、2030年以降の早期実用化を目指す。
事業期間は2018年度から2020年度までで、助成先には株式会社IHIが予定されている。
実証フィールドには6県8海域が候補に
内閣府の総合海洋政策推進事務局が実証試験フィールドの公募を行い、現在までに6県(岩手・新潟・佐賀・長崎・鹿児島・沖縄)8海域が候補に選定されている。
今後NEDOは想定海域において環境の変化や電力系統への接続などについての調査を行い、実用化の可能性および事業性が高いと判断された場合、長期の実証研究を開始する。
(画像はNEDO公式ホームページより)
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NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100946.html