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TMEIC、太陽光発電所の出力制御機能追加し発電量最大化と売電損失極小化に貢献

  • 2019年4月5日
  • エネクトニュース
出力制御機能追加で発電量最大化と売電損失極小化
東芝三菱電機産業システム株式会社(TMEIC)は4月2日、電力会社の出力指令に従って太陽光発電所の出力をリアルタイムに抑制する出力制御機能を、同社の製品群に新たに追加するとともに、九州電力・四国電力・沖縄電力での出力制御対応を完了したと発表した。

同社は、九州電力が実施した平成27年度「次世代双方向通信出力制御緊急実証事業」にて、出力電圧66kV以上/66kV未満の双方の実証に参画した唯一のパワーコンディショナ(PCS)メーカーという。

今回、同実証事業での経験と同社が有するシステム技術の融合により、66kV以上と66kV未満の双方をカバーするソリューションを開発したもので、現在は九州電力・四国電力・沖縄電力への適用が可能となっているが、今後は他電力会社の出力制御にも順次対応していくとしている。

66kV以上は、出力制御機能をメインサイトコントローラ(MSC)に組み込むことで対応する。MSCは、発電所内の全PCSを対象として集中制御し、発電所全体の最適制御を行うもので、日射不均衡等による発電ロスを低減し、出力制限下での発電量最大化を図ることとなる。

66kV未満は、出力制御ユニットをPCS本体に内蔵することで、出力制御ユニットとPCS間の通信異常による出力停止リスクを極小化し、情報の一元化(PCSとの通信で出力制御情報を取得)、メンテナンスの一元化(PCS本体と同時に出力制御ユニットもメンテナンス)が図れることとなる。

必要最小限の出力抑制に止め売電量向上が可能に
なお同出力制御機能は、66kV以上/66kV未満ともに、既設の同社製PCSに追加しての設置が可能となっている。

これまで、出力抑制時にはPCSを手動停止するしかなく、必要以上に運転機会を損ねるため売電収入が減少するほか、対応人員確保も課題となっていた。

この出力制御機能導入により、電力会社がリアルタイムで要求する必要最小限の出力抑制に止め、売電量を向上させることができるとしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

東芝三菱電機産業システム株式会社 プレスリリース
https://www.tmeic.co.jp/news_event/pressrelease/2019/

 

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