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スウェーデンに世界初の「電気道路」が誕生

  • 2016年7月22日
  • エネクトニュース
道路上の架線から電気を取得して走る
世界で初となる「電気道路」(Electric Road)がスウェーデン中部のイェヴレ市で2016年6月22日から利用できるようになったことが明らかになった。

片側2車線の公道のうち、外側の1車線の上部に電力を供給する架線を2キロメートルの長さにわたって布設した「電気道路」が誕生した。

パンタグラフを装備したトラックは、この架線から電力の供給を受けて走行できるようになり、化石燃料で走行する自動車の削減に取り組むスウェーデン政府と民間企業が共同で出資して設置した世界初の試みとなる。
CO2排出量が最大90%削減可能
「電気道路」を利用できるのは、スウェーデンの大手自動車メーカーであるスカニア(Scania)が開発した専用の大型ハイブリッド電気トラックで、運転席の上部に格納したパンタグラフを伸ばし、架線から電力の供給を受けて走行する仕組みになっている。この区間以外は、通常通りトラックに搭載した電気モーターとディーゼルエンジンを併用して走行する。

電力関連の技術は、鉄道車両用のVVVFインバーターで有名なドイツのシーメンス(Siemens)が開発を担当し、総合鉄道関連メーカーとして培った最新技術を取り入れて実現している。

スウェーデンでは再生可能エネルギーによる電力の割合が50%を超えており、ハイブリッド電気トラックを走らせるとCO2の排出量を最大90%削減できると見込まれている。また、エネルギーの消費量はガソリン車やディーゼルエンジン車と比較して50%以上も少なく、燃費の点でも有利になる。


▼外部リンク

スカニア(Scania)
http://www.scania.com/jp/ja/home.html

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