「肌もキレイになりますが、それはおまけ(笑)」君島十和子流、メンタル=自律神経が整う“腸活”のすすめ

  • 2025年4月23日
  • CREA WEB

君島十和子さん。

 前篇では十和子さんと腸活との出合いや、腸活が身体に与えるいい影響などについてお伺いしました。後篇では、時間のないときに簡単に出来るオススメの腸活レシピや、相性のいい外からのお手入れなどについても深掘り。二人の娘さんたちから教えてもらうという韓国コスメ事情など、プライベートについてもお話いただきました!


コンビニで買える食材でも腸活は可能


君島十和子さん。

――十和子さんの書籍の中にあるレシピにもぜひ挑戦してみたいのですが、毎日自炊は難しい場合も。時間のないときに簡単に始められる腸活はありますか?

 この本の中にもありますが、オススメは調理時間10分で済んじゃう『五色納豆』。マグロとサーモンが用意できればベスト。

 あとは長いもを千切り、もしくは角切りにして、そこに納豆を入れます。めかぶをプラスするのもいいですね。あと、たくあんも! 絶対に5種類の食材が揃わないとダメというわけではなく、うちに7つ、8つと食材があればそれを入れてもOKです。

 マグロとサーモンが見つからないときは、しらすで代用してもいいですし、なくても大丈夫。動物性のタンパク質を補うのが目的なので、マストではありません。これをご飯にかければ腸活丼になりますし、麺にかければ腸活麺、素麵でもいいですね。冷ややっこにかければちょっとした腸活おつまみになるんです。

 この本を読んでいただくと、「あ、腸活にはこんな食材が必要なんだな」と分かると思うので、自分で何か作るときに冷蔵庫にある食材で手軽に腸活レシピが作れるようになると思います。特別な食材がないと作れないわけではないので、手軽なところからスタートしてもらうのが一番だと思います。


腸活五色納豆 君島十和子のおいしい美容「腸活レシピ」より。

――例えば、コンビニでひとつ食材を買って腸活レシピにするとしたら、何がオススメですか?

 キムチやチーズはどうでしょう? 例えば、それらをオイルフリーのツナと和えるとちょっとしたご飯のお供になります。あと、納豆は世界に誇る腸活食材のスーパースターですから、一品加えるのに最適です。発酵食品全般と、あとは食物繊維、というふうに覚えておくといいと思います。

 最近『納豆を入れたぺちゃんこ春巻き』というものを作ったんです。春巻きなのですが、中には納豆とシソ、キムチを入れて。火が通らなくても食べられるものばかりですが、外側の春巻きの皮をカラッとさせればさらに美味しくなるだろうと思って。匂いが少し抑えられるので、納豆嫌いの人でも食べられたので、ぜひ挑戦してみてください。

――なるほど! さすがのアイデアです!

 腸活を頑張ろうとすると、食物繊維を摂り過ぎてしまう人が結構いらっしゃるんです。そうすると逆に腸で消化しきれずに便秘になってしまうことも……。生野菜をモリモリ食べればいいというわけではないので、寒い時期にはできるだけ火を通したお野菜や水分もしっかり摂るようにしてください。

肌がキレイになるのはおまけ(笑)。自律神経が整うのを実感できます!


君島十和子さん。

――腸活はご家族も一緒になさっていますか? 娘さんお二人もたしか美容にすごく詳しかったと思うのですが……。

 はい、そうですね。娘たちの情報収集のスピードはちょっと計り知れないくらいでして(笑)。1カ月くらいすると“スタメンコスメ”がそっくり入れ替わっていたりするので、真似して購入した頃には「え、まだそれ使っているの?」と言われるほどです。

――娘さんからの情報で、十和子さんが取り入れている美容アイテムなどはありますか?

 韓国コスメの情報がすごく早いんです。あとは、デパコス、ドラコス、韓国コスメの境がなくとてもシームレス。キレイになれるのであれば、どのカテゴリーでもOKというふうに並列で見ていて、先入観がまったくないところはすごいと思います。ただ、彼女たちのキレイの基準もどんどん変わっていくので(笑)。

 実際に取り入れているというよりは、韓国コスメのシートマスクなどを見ていて美容成分などを深掘りするようにしています。学ぶところは多いので、そこは勉強になりますね。


君島十和子さん。

――読者層でもある30代の女性に、ぜひ「こういうところから腸活スタートしてほしい」というメッセージをお願いします。

 最初にもお話したとおり、腸活はただ“お腹のこと”ではなくて、メンタルにすごく影響を及ぼします。プロのアスリートやIT企業のトップ、金融系の方々など、彼らは本当に腸内環境について詳しく勉強されているんですよね。たとえばゴルフなら、ここぞというときのパター、一分一秒を争う金融の判断力など、腸内環境が整っていればこそ、いいパフォーマンスが出るということなんです。

 皆さんも自分自身の仕事のキャリアアップに際して、ここ一番での決断力や判断力を付けたいと思うとき、集中力を出したいときがあると思いますが、そのためにもぜひ腸活にトライしてください。

 メンタルが整う=自律神経が整っているということ。自立神経が関わる心拍や呼吸、体温調節、消化、吸収、排泄、代謝や免疫……。これらは、自分の意思ではどうにもなりませんが、それをコントロールできるのが腸活です。最高のパフォーマンスを引き出すカギになると思います!

 もちろん、肌もキレイになりますが、それはおまけ(笑)。ちなみに排泄物が長く滞留しないので、腸活を続けると排泄した便は臭くありません。腸活はいいことだらけです!

君島十和子 Towako Kimijima

1966年5月30日生まれ、東京都出身。FTCクリエイティブディレクター、美容家。2人の娘をもつ母。ファッション誌の専属モデルや女優として活躍後、結婚を機に芸能界を引退。2005年に化粧品ブランド『フェリーチェトワコ・コスメ』(現:FTC)を立ち上げ、自らプロデュースを行う。美容成分などへの見識も深く、身体や肌の仕組みをしっかりと理解したうえで発売する自社のアイテムは美容界からも信頼が厚い。現在は自身のスキンケアブランドの仕事のほか、テレビや雑誌でも活躍。著書も多数。最新刊、『君島十和子のおいしい美容「腸活レシピ」』を2月21日に上梓。

文=前田美保
写真=深野未季

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