日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。
今回は、山形県が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!
飯豊町にある白川ダム周辺には、ダムによって形成された人造湖、白川湖がある。
白川湖に春先の雪解け水が流れ込み、満水の時期を迎えると、そこはまるで別世界。「水没林」という春の雪解け時期だけに出現する、珍しい光景を目にすることができる。
湖水に映し出される新緑のシロヤナギが神秘的な雰囲気を演出。見頃は4月中旬〜5月中旬までの約1か月間。短命なその美しさは必見。
白川湖の水没林(しらかわこのすいぼつりん)
所在地 山形県飯豊町数馬218-1
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_12486.html
桜の名所として知られる酒田日和山公園は、ソメイヨシノなど約400本の桜が咲き誇り、日本の都市公園百選にも選ばれています。
毎年4月中旬には「酒田日和山桜まつり」が開催され、多くの人が訪れる。園内には、日本最古級の木造六角灯台や方角石、当時活躍した千石船(1/2で再現)などがあり、桜を観賞しながら、歴史を感じることができるスポットだ。
例年の見ごろ:4月中旬〜下旬
酒田日和山公園(さかたひよりやまこうえん)
所在地 山形県酒田市南新町一丁目127番外
https://yamagatakanko.com/festivals/detail_3042.html
山形市を流れる馬見ヶ崎川。長年にわたり土砂を運んで堆積し扇状地が形成され、その扇状地の中央に市街地が広がり、山形市の地形の基盤となっている。また、日本一の芋煮会が行われる川として、山形市民に親しまれている。
毎年、春になるとこの川の堤防沿いに全長2.3キロ、約200本の桜が並び、周辺がピンク色になる。春には桜のトンネルとなり、川沿いの道行く人たちを楽しませている。
夜には一部がライトアップされ、見事な夜桜を鑑賞できる。
例年の見ごろ:4月中旬〜下旬
馬見ヶ崎さくらライン(まみがさきかさくららいん)
所在地 山形県山形市小白川町付近 馬見ヶ崎川河畔
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_407.html
白鷹町には樹齢500年以上の古典桜といわれるエドヒガンザクラが6本あり、その中で最も古木なのが薬師堂の境内にあるのが「薬師ザクラ」。
樹高は約10メートルほどですが、幹回りが約8メートルもあり大きくねじれ、多くのこぶがある巨大な幹は迫力満点。樹齢約1200年の風格が漂う桜の姿を一目見ようと多くの人が訪ねてくる。
桜の見ごろにあわせて「しらたか古典桜の里さくらまつり」が釜の越農村公園で開催される。薬師堂からも近いので併せて楽しむのがおすすめ。
例年の見ごろ:4月中旬〜下旬
薬師ザクラ(やくしざくら)
所在地 山形県白鷹町高玉3663
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_10290.html
毎年4月下旬に2日間開催される、天童桜まつり 人間将棋。約2,000本もの桜が咲き乱れる舞鶴山山頂の会場で、大きな将棋盤の上で人が駒となる人間将棋が繰り広げられる。
将棋の駒の産地で有名な天童市の春の一大イベントが、天童桜まつり 人間将棋。名前のとおり、人間が駒となりプロ棋士の指し手に従って巨大な盤上を動くダイナミックなイベントだ。艶やかな甲冑姿の武者や着物姿の腰元たちが駒となる光景を一目見ようと大勢の観光客が訪れる。
開催日:2025年4月12日(土)・13日(日)
天童桜まつり 人間将棋(てんどうさくらまつり にんげんしょうぎ)
所在地 山形県天童市天童字城山
https://www.city.tendo.yamagata.jp/tourism/kanko/tendosakurafestival.html
東北屈指の戦国大名・最上義光公がその礎を築いた「山形城」。1986年に国の史跡指定を受け、2006年には「日本100名城」に認定されている。霞城公園は、約35.9ヘクタールの面積を有する山形城跡を整備した都市公園で、山形市随一の桜と観光の名所になっている。
毎年約1,500本の桜の開花に合わせて「霞城観桜会」が開催され、東側のお堀沿いの桜がライトアップされる。公園内だけでなく、外からでも夜桜を楽しむことができる。
例年の見ごろ:4月上旬〜中旬
霞城公園(かじょうこうえん)
所在地 山形県山形市霞城町1-7
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_2304.html
赤湯温泉の裏手に位置する烏帽子山公園は、山形県が誇る桜の名所。エドヒガンザクラをはじめ、25種類約1,000本の桜が咲き誇ることから「烏帽子山千本桜」とも呼ばれている。
公園内のさまざまな場所でそれぞれの異なる風景が楽しめるだけでなく、赤湯温泉から一望できる桜の群生も、絶景。
散策の後は赤湯温泉に浸かってゆっくりするのもおすすめ。
烏帽子山公園 千本桜(えぼしやまこうえん せんぼんざくら)
所在地 山形県南陽市赤湯1415
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_7511.html
山形県庄内地方を代表する名湯、あつみ温泉。温泉街を流れる温海川の河畔は、春は桜、夏の鮎釣り、秋には鮭の遡上と四季折々の表情が豊かで、散策に最適。
並木に沿って伸びる散策道をそぞろ歩き、川辺の足湯やウッドデッキでひと休みすれば、寛ぎのひとときが心を癒やしてくれます。足湯に入りながらお花見やお茶はいかがですか?
あつみ温泉(あつみおんせん)
所在地 山形県鶴岡市湯温海
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_2878.html
「まほろばの里」と呼ばれる山形県高畠町。「まほろば」とは「まほら」という古語に由来する言葉で、「丘、山に囲まれた稔り豊かな住みよいところ」という意味がある。
宮城県七ヶ宿町から高畠町へぬける国道沿いにある安久津八幡神社に行くと、山形県唯一の三重の塔が出迎えてくれる。春は桜との共演を楽しめる。
「まほろば古の里歴史公園」に隣接しているので、あわせて散策を。山形ならではの春風駘蕩な景色を満喫してみて。
安久津八幡神社(あくつはちまんじんじゃ)
所在地 山形県高畠町大字安久津2011
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_7459.html
山形県寒河江市にある古刹、慈恩寺。
一切経とは仏教すべての経典を意味し、これを読経する一切経会が5月5日に行われる。
また、引き続き奉奏される慈恩寺舞楽は、河北町の林家に伝わる伝統行事で、一子相伝により1,200年の歴史を持っていて国指定重要無形民俗文化財となっている。
笛や太鼓の音に合わせてさまざまな舞を繰り広げる様は圧巻。
一切経会/慈恩寺舞楽(いっさいきょうえ/じおんじぶがく)
所在地 山形県寒河江市慈恩寺31
https://honzan-jionji.jp/
文=CREA編集部