「KCON JAPAN 2024」© CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved
5月10日〜12日、千葉・幕張で、韓国のカルチャーフェスティバル『KCON JAPAN 2024』が開催された。5月11日と12日には『KCON』の夜の目玉である「M COUNTDOWN STAGE」が開催され、11日の公演には、ZEROBASEONEやTWS、Kep1er、INIなど14組のアーティストが出演。3万人が豪華アーティストの競演に熱狂した。
この日のホストを務めたのは、ASTROのチャウヌ。またBOYNEXTDOORのジェヒョン&ウナクがスペシャルインタビュアーとして、ミニコーナーを進行した。
トップバッターを務めたのは、Kep1er。「See the Light」で華やかに宴の幕を開けると、一夜限りのカバーステージである“RE-Meeted Stage”では、KARAの『MR.』を腹出しルックで披露。
「MR.」の代名詞であるヒップダンスを繰り出すと、会場から割れんばかりの歓声が飛んだ。
TWSのステージは、机を使ったコレオが印象的な『BFF』からスタート。SNSで流行中の『plot twist』では、振り付けを一緒に踊る観客の姿も。
「初めての出会いを歌ったこの曲のように、皆さんにKCONで会えて嬉しいです」とヨンジェが挨拶をすると、ここかしこから「かわいい!」の声が響いた。
“Re-Meeted Stage”では、「この日のために温めていたステージ」(シンユ)というSEVENTEENの「Adore U」をフレッシュに披露。
中間に『plot twist』の音源(ハンビンの「Wait Wait!」&咳払いつき!)を加えたステージは、まさしくスペシャル!
サバイバル番組「BUILD UP」から生まれた四人組ボーカルグループB.D.Uは、しっとりとしたバラード曲をエモーショナルに熱唱。
ZEROBASEONEと同じ『BOYS PLANET』出身のジェイの顔がスクリーンに映ると、ZE-ROSEたちの声援が飛んだ。
7月に日本デビューが決まっているBOYNEXTDOORは、4月にリリースしたばかりのセカンドミニアルバムから「So let's go see the stars」と「Earth,Wind & Fire」を披露。
軽やかなダンスと豊かな表情が好印象だった。
NiziUは、韓国デビュー曲「HEARTRIS」を溌剌とパフォーマンス。登場した瞬間、会場をハッピーオーラに包んでしまうパワーはさすがだ。
「SWEET NONFICTION」ではトロッコに乗り、アリーナ外周を回りながらファンと交流。客席にボールを投げる姿もキュートだった。
ASTROのチャウヌは、せり上がりから堂々と登場。「STAY」と「Fu※king great time」を情熱的にパフォーマンスした。
ウヌがシャツを捲し上げて美しい腹筋をチラ見させるたびに、会場からは絶叫に近い悲鳴が響いた。
観客を熱狂の渦に巻き込んだのが、ZEROBASEONEだ。1曲目は新曲「Sweat」。野外コンサートにピッタリのサマーソングだ。
観客の掛け声もバッチリと揃っていて、単独コンサートかと錯覚するほどの一体感。
『ゆらゆらー運命の花ー』はトロッコに乗って、スタンドのファンにも挨拶。MATTHEWはご機嫌な様子でハートを飛ばしまくり、ハンビンは手持ちカメラでメンバーの顔に急接近。
サビの「ゆらゆらbaby baby」は観客全員で大合唱! 彼らの勢いを感じさせる時間となった。
KCONのシグネチャーコーナーであるDREAM STAGEの主人公にも抜擢。
これは事前オーディションの合格者とともに「MELTING POINT」を踊るという企画で、ステージに上がった参加者はもちろん、メンバーたちも楽しそうに踊る姿が印象的だった。
INIは、「LEGIT」と「MORE」を気迫あふれるパフォーマンス。さすがパフォーマンスグループというプライドを感じるステージで、INIの世界観に引き込んだ。
久しぶりの KCON参戦となったRed Velvetは、凛としたお姫様ルックで登場し、「Chill Kill」「Queendom」「Feel My Rhythm」で魅了。
堂々としたステージは圧巻の一言だった。
この日、トリを務めたのは、SHINeeのKEY。炎が上がる中、アップテンポの「Gasoline」を力強いパフォーマンスで披露。
1曲目終わりのMCでは、流ちょうな日本語で「最後の出番なので、少しプレッシャーなのですが、最後まで頑張ってみます。よろしくお願いします。ふぅ。もうこの体は16歳じゃないから。ちょっと時間が必要です」と話して、観客の笑いを誘う。トークで盛り上げる姿もさすがベテランと言ったところ。
その他The Wind 、THE NEW SIX、 EPEX 、P1Harmonyなどの日本未デビュー組も、フレッシュなパフォーマンスで、日本のKーPOPファンたちを魅了。自分たちの魅力をしっかりとアピールできたことだろう。
フィナーレは全出演者がステージに集結。B.D.UのジェイとMATTHEWがステージ上でおしゃべりをしたり、BOYNEXTDOORのジェヒョンがZEROBASEONEのハンビンの背中にぴょんと飛び乗り“おんぶ”状態ではしゃいだりと、グループ間の交流が見える場面も。最後は全員で手を振り観客に別れを告げ、3時間のイベントの幕を下ろした。
文=酒井美絵子