5月10日〜12日、千葉・幕張で、韓国のカルチャーフェスティバル『KCON JAPAN 2024』が開催された。日本における韓国カルチャーの盛り上がりを体感すべく、足を運んだ。
KCONは、世界に韓国コンテンツの魅力を発信する目的で、韓国の総合エンターテイメント企業「CJ ENM」が2012年に始めたグローバルプロジェクト。
日本では2015年に初開催されて以来、コロナ禍の20、21年を除き、毎年行われており、8回目の今年は、会場を幕張メッセ(コンベンション)とZOZOマリーンスタジアム(『Mcountdown』)の二つに分け、来場数も、過去最大規模の開催となった。
今年のスローガンは、「K-POP Fan&ARTIST Festival」。「K-POPファンとアーティストが交流できる機会を増やす」という意味が込められている。
幕張メッセ会場には、「MEET&GREET」、「KCON STAGE」、「DANCE ALL DAY」「CONNECTING STAGE」の4か所のステージが設置された他、人気アーティストの紹介ブースや地方都市への観光を誘致するブース、ドラマ、コスメ、ファッション、ウェブ漫画などの最新の韓国カルチャーに触れられるブースが並び、韓国に来たような感覚に。
韓国の夜市場をコンセプトに作られた「フードラウンジ」では、韓国の屋台フードを売る店が立ち並び、おいしいにおいに思わずお腹もグゥ!
『辛ラーメン』でおなじみの食品会社「農心」のブースは、なんと60分待ちの表示が!
また、ファンがアーティストの似顔絵を描いた「ファンアートギャラリー」があったり、アーティストへのメッセージを書いた付箋が張られたボードがあったり、韓国プリクラ機があったりと、ファンとともに作り上げるというスローガンを体現するコーナーもあり、常に人だかりができていた。
普段では考えられない近さでアーティストに会えるのも、KCONの魅力の一つだ。
n.SSignのブースに本人たちが現れた時には、噂を聞いた来場者たちが一気に押し寄せた。
「KCON STAGE」は、1万人が収容できるほどのスペースで、TEMPEST、Kepler、ME:Iといった人気アーティストが登場。
それぞれ数曲のライブパフォーマンスとトークで40分ほどのステージを披露した。これがKCON初参戦となるME:Iのライブでは、撮影ブースの後ろまで観客が入り、おしくらまんじゅう状態に。
K-POPファンからの注目度の高さがうかがえた。
“アーティストのダンスを一緒に学ぶ”がテーマの「DANCE ALL DAY」ステージは、「KCON STAGE」よりもより、近い距離で気軽にアーティストのライブを観られるスペースに。
NiziUはメンバーが一人ずつ人気アーティストのカバーダンスを披露。マコがStray Kidsの『S-Class』を軽やかなステップで踊ると、アヤカは『Smart』(LE SSERAFIM)』を艶かしく舞い、会場を盛り上げた。
同じく『DANCE ALL DAY』ステージに登場したBOYNEXTDOORは、『Earth,Wind & Fire』をBGMに、ステージ下におりて携帯で自撮りをしたり、観客の携帯カメラに向かってポーズを撮ったりとファンとの交流を楽しんだ。
『CONNECTING STAGE』には、デビュー間もないルーキーたちが主人公。LUN8はトークやゲームの他、カバーダンスなど多彩な企画でグループをアピールしていた。新しい推しを見つけた人も多いだろう。
過去最大の来場数を記録した今回のKCON JAPAN。K流行は、まだまだ続きそうだ。
文=酒井美絵子
撮影=佐藤 亘