
こしひかりに代表される、おいしいお米の産地石川県。東京ドーム約30個分、大小合わせて約1700枚の田畑を持つ「六星(ろくせい)」の自家栽培米を使う、おいしいおみやげが買えるのが、北陸新幹線金沢駅の改札すぐの金沢百番街あんと内にある「豆餅すゞめ」です。昔ながらの杵づきしたお餅やもち米を生かした和菓子、お米が主役のお弁当などがありますよ。
こしひかりなどのお米や白山もち米などを一から育てて、お餅や和菓子、お弁当に加工している「六星(むつぼし)」。石川県内では、むつぼしマーケット松任本店といった直売店があり、地元でも定評があるお店です。平成25(2013)年には、ブランド「豆餅すゞめ」を発信。ブランド名には「六星のおやつが羽ばたきますように」という願いが込められていて、金沢旅のおみやげ店として、金沢駅構内の直売店「すゞめ 金沢百番街店」がオープンしています。
主力のおみやげは、斗棒餅(とぼもち)です。コシの強いお餅には、シンプルだからこそ味の違いがよくわかる白山もち米100%の白餅や低カロリーで繊維質もたっぷりというきび餅、天然よもぎの香り良きよもぎ餅など5種類あります。お雛様のひし餅といった季節限定のお餅にも心惹かれます。
和菓子なら、塩豆大福がおすすめ。もち米からつき上げたお餅で、塩豆と粒あんを包んだ、お店を代表する和菓子です。やわらかく、伸びの良いお餅と甘さ控えめの粒あんの相性が良く、つい買ってすぐに食べたくなります。また求肥と粒あんをサンドした、すゞめのもちどら焼きに、季節になるといちご大福やもちもちのさくら餅、三色花見だんご、粒あんを上に乗せた串に刺さったよもぎだんごにも出会えます。
おかき、せんべいも自家栽培のお米を使用。余計なものは加えずシンプルに仕上げることで、素材の味わいを感じられます。なかでも焼きおにせんべいは、自家栽培のこしひかりをこんがり香ばしく焼き上げた、おにぎり型のおせんべいで、しょうゆやみりんなどを使い、まるで焼きおにぎりのよう。おにぎり型の箱がおみやげにおすすめです。
定番のおかきは、自家栽培のもち米と富山県産の黒豆をたっぷり入れて焼き上げた、さくさくの塩豆おかき。素朴でやさしい味わいのサクサク米せんべいシリーズもあり、うす塩やあまから、きなこ、カレーとどれにしようか迷います。
おやつ作りがはじまるのは、霊峰白山のふもとに広がる加賀平野で、原材料のお米を自社で育てるところから。だからこそ食べてみたいお米は、新米時期から売り切れ次第終了で、持ち帰りやすいサイズで展開しています(2025年は販売終了、9月の新米以降販売予定)。電車内で食べたいお弁当もいろいろありますが、夕方以降は売り切れ次第終了なので早めに買うと良いそうです。
「すゞめ 金沢百番街店」ではハイシーズン以外、豆板ぜんざいやドリンクが楽しめるカフェをオープンしています。その時に使われるのは石川県独自の木「能登ヒバ」をそのまま使ったお箸。 ヒノキチオールという成分が多く含まれていて、抗菌・殺菌効果や防臭・消臭効果があるそうで、「六星」は奥能登で育った能登ヒバを使うことで北陸を応援をしています。最近では、サイコロを作成。ロゴマークのすずめがかわいいアイテムです。
おいしそうなお米由来のおやつやお弁当など、米どころ石川県を感じるお店で、旅の締めくくりにおみやげを買うのも良い思い出になりそうです。