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茶の湯文化が息づく島根・松江の「彩雲堂 本店」で松江銘菓をいただきます

  • 2024年1月27日
  • ことりっぷ


大名茶人・不昧公(ふまいこう)が茶道を広めた島根県松江は、京都、金沢と並ぶ茶の湯文化が息づく町。そんな松江で愛されている和菓子店のひとつが、今回紹介する「彩雲堂 本店」です。不昧公が好んだ銘菓から地域に根差した創作菓子まで、魅力あふれる和菓子を作っています。
JR松江駅から徒歩10分の場所に建つ「彩雲堂 本店」は、1874(明治7)年の創業以来、松江で根強い人気を誇る和菓子店です。まるで芸術品のように美しい上生菓子、涼やかでかわいい錦玉羹、松江銘菓の薯蕷(じょうよ)饅頭の朝汐など、種類豊富な和菓子がそろいます。和菓子のマイスター制度「選・和菓子職」に認定された職人も多く在籍し、その確かな技術と豊かな感性で、ひとつひとつ丁寧に和菓子が作られています。
「彩雲堂 本店」を訪ねたら、ぜひおみやげにしてほしいのが不昧公好みの「若草」です。不昧公とは、江戸時代を代表する茶人であり、松江藩・松平家7代藩主でもある松平治郷(まつだいらはるさと)のことです。不昧公が好んだ茶器や和菓子は「不昧公好み」とされ、今も受け継がれています。
不昧公好みの「若草」は、萌ゆる緑が印象的な求肥菓子です。しかし時の流れとともに途絶えてしまい、製法がわからなくなってしまったのですが、「彩雲堂 本店」の初代店主が古老や茶人を訪ね、文献を読み解いて、明治中期に蘇らせたのです。独自製法によって作られる求肥は、奥出雲・仁多地方のもち米を石臼で水挽きし、銅釜でじっくりと練り上げることで、ふっくらとした弾力のある食感に。若草色の寒梅粉は、職人が厚みや弾力を確認しながら手作業で振りかけているそう。こうした数々のこだわりで作られる味は、松江銘菓として多くの人に愛されています。
「願ひ菓子」は、コロンとした勾玉(まがたま)のフォルムがかわいい干菓子です。勾玉の産地・島根らしさあふれる和菓子で、プレーンタイプの和三盆をはじめ、いちご、ココア、柚子、抹茶のフレーバーを加えた、全5種類の詰の詰め合わせ。願い事をしながら、口の中で干菓子をゆっくりと溶かしてゆく―。そんなおいしくて、ちょっぴり神聖な時間も一緒に味わってくださいね。
「彩紋」は、水の都と称される松江を象徴する宍道湖(しんじこ)の落日を表現。雲の合間から湖へと降り注ぐ光の束をモチーフにしたスティック状のお菓子です。求肥とうずら豆の餡を重ねており、紫は白ごま、黄色は柚子味になっています。
「彩雲堂 本店」では、もっと気軽に茶の湯文化を楽しんでほしいという思いから、2023年に茶寮スペースを1階に新設しました。メニューは、現代の名工・大江克之さんが手がける季節の和菓子プレートをはじめ、代表銘菓「若草」など銘菓3点と上生菓子を楽しめる彩雲堂プレートなど、どれも本格的な一皿ばかり。
店内奥に設けられた茶寮スペースは、坪庭を望むひと息づける空間になっています。店舗入り口には和菓子職人の実演ブースも新設し、タイミングがあえば職人の手仕事を間近に見ることもできるのも魅力のひとつです。
茶の湯文化が息づく松江で、お茶と和菓子を楽しむ風流なひと時を楽しんでくださいね。

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