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京都・祇園のパティスリー&カフェ「GION NISHI CAFE」で和が香る華やかスイーツを♪

  • 2023年4月2日
  • ことりっぷ


日本料理店として親しまれる「祇園にし」が2022年7月、店舗2階に開いた洋菓子店&カフェ「GION NISHI CAFE(ギオンニシカフェ)」。苔庭をイメージしたお抹茶のパフェ、フルーツが主役の季節限定パフェやタルト、ケーキなど、旬を迎えたフルーツ、エディブルフラワー(食用花)や和のテイストを盛り込んだ、華やかで美しいスイーツが評判です。見た目の麗しさはもちろんのこと、スプーンを入れる場所によって異なる食感を楽しめるようにと工夫を凝らすなど、細部までオリジナリティを感じさせる品々が訪れる人を魅了しています。
市バス「東山安井」の停留所から徒歩2分ほど。東山安井の交差点を東へ、下河原通に向かって坂を上がっていく途中で季節を映す暖簾が目に留まります。こちらが「祇園にし」。傍の階段を上がった2階が「GION NISHI CAFE」です。通り側は壁一面がガラス窓。明るい光が差し込む空間には桜の木のテーブルや欅の木のカウンターが配され、ナチュラルでいて上質な雰囲気。シェフの大石萌々子さんがパフェを盛り付けたり、スイーツプレートを仕上げたりする様子を眺められるカウンター席がおすすめです。
京都や神戸のパティスリーで修業を重ねたのち、縁あって「祇園にし」が新たに開いたカフェを任されることになった大石さん。お菓子づくりの枠にとらわれることなく、和のテイストや、これまで洋菓子づくりに使われることのなかった食材や技法を取り入れているそう。「ひと皿でいかに完成度の高い表現をするかを大切にしているのが日本料理。祇園にしの大将から、これまで歩んできた洋菓子の世界とは異なる日本料理ならではの食材や、火の入れ方をはじめとした繊細な技を教わっています」。たとえば秋なら、モンブランに醤油を使ったり、栗の渋皮煮を10日間かけて作ったり。フォークの入りやすさ、口に入れたときに食材が溶け合っていく感覚を大切に、洋菓子と日本料理の感性が響き合う新たなスイーツを創り出しているのです。
一年を通して味わえるのが、苔庭をイメージしたという「お抹茶のパフェ」。苦味、渋味、うまみのバランスの良さでセレクトした老舗茶舗の抹茶を使ったアイスクリームやジュレ、洋風に仕立てた羊羹、白玉団子、サクサクのクランブルなど、空間を巧みに生かした“余白の美”が感じられるひと品です。香りのアクセントにと散らしているのは、日本料理でおなじみの花穂紫蘇。トップを飾る儚げな飴細工は、飴の中に細かく砕いたパウダー状の生地を合わせることで擦りガラスのような表情に仕上げ、エディブルフラワーを咲かせています。
桜の季節だけの限定メニュー「桜と苺のパフェ」は、塩漬けの桜花を刻んで香りづけした桜アイス、桜餅でおなじみの道明寺粉のジュレ仕立て、酒粕のアイスクリーム、さくら淡雪、あまおうの2種のいちご、中にはお抹茶ゼリーやチェリーとラズベリーのブランマンジェなどが盛り込まれた、爛漫の春を感じさせる華やかなひと品です。キルシュ(サクランボのリキュール)と桜のお酒をあわせた生クリームの上に、抹茶のクランブル、ナッツ、ホワイトチョコをのせて、京都の禅寺でよく見られるような石庭を表現。京都出身で子どもの頃からお寺や石庭が身近な存在だったという大石さんならではの感性が光ります。
桜の季節が過ぎると、さくらんぼ、いちご、ブルーベリー、メロンなど、その時々の旬のフルーツが主役のパフェに代わるそう。
フォンダンショコラや蜂蜜とオレンジのムース、抹茶のバスクチーズケーキ、店名を冠した「祇園にしプリン」など、ショーケースに並ぶケーキもイートインできます。いちおしは、「季節のタルト」。クッキー生地を側面にはあしらわず底に薄く敷いているのは、主役のいちごとクリームの食感を楽しんでほしいという想いから。クリームは、高脂肪のミルキーな北海道産生クリームと、泡立てた生クリームを加えて軽さを出した自家製カスタードの2種を味わえます。
スイーツを彩るプレートやカップ&ソーサーは、エルメスやヘレンドなど一流ブランドのものばかり。お客様がまとう雰囲気やその日のファッションに合わせ、大石さんが選んでいるそう。
とびきり素敵なものに囲まれたカフェで、季節の移ろいを五感で愛で、優雅なひとときを過ごしてみませんか。

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