JR三ノ宮駅と元町駅のほぼ中間、南北にのびるトアロードの西側はトアウエストと呼ばれ、個性的な雑貨店やアパレルショップが立ち並んでいます。そんなトアウエストで2009年から愛され続けているのが「モトマチ喫茶」。脚付きの器が似合う自家製のカスタードプリンやクリームソーダなど、純喫茶らしいメニューが昭和の喫茶店を思わせる空間でいただけます。
街の景色に溶け込んだ、赤レンガ造りの外観が歴史を物語る「モトマチ喫茶」。JR元町駅東口から北へ徒歩3分の場所にあります。
かつて喫茶兼スナックだった居抜き物件で、カウンターを張り替えた以外は当時のまま。レトロな照明や使い込まれた木の家具、調度品が並んでいます。
店の真ん中にカウンターがあり、出窓と入口のそばにテーブル席があります。テーブルや椅子のサイズが小ぶりなのも、昔ながらの喫茶店らしさが感じられます。
天井の埋め込み式スピーカーから流れてくるのは落ち着いた気分にさせてくれるジャズ。メニュー表、シュガーポットなども、昭和の喫茶店を彷彿させるもので統一されています。
コーヒーはここから徒歩10分の場所にあるロースター『グリーンズ』から仕入れたブレンドコーヒー１種、ストレートコーヒー３種。コーヒーカップは昭和30～40年代に作られた国産メーカーのものを揃え、お客さんの雰囲気を見ながらカップを選んでいるといいます。
訪れた人のほとんどがオーダーするという自家製カスタードプリンは、玉子感が強く、まったり濃厚。焦がして苦みをきかせたカラメルソースがたっぷりかかっています。
プリンに次いで人気なのがチーズケーキ。メレンゲ入りのやわらかい生地を蒸し焼きではなく、しっかり焼き込むことでベイクドとスフレの中間くらいの食感に仕上げています。
プリンとチーズケーキは単品ではオーダーできず、ドリンクとセット販売。だからこそのお手頃価格なのがうれしいですね。
喫茶店に来ると、不思議と飲みたくなるのが、メロン色のソーダにアイスクリームと真っ赤なチェリーがトッピングされたクリームソーダ。このレトロな佇まいは、純喫茶好きの気分を高めてくれるはず。
どんな世代でもノスタルジックな気分に浸れる「モトマチ喫茶」。ふと肩の力が抜ける、居心地の良さを体感してくださいね。
