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【九谷焼編③】小松市の「セラボクタニ」で体感!花坂陶石から九谷焼ができるまで

  • 2021年7月8日
  • ことりっぷ


九谷焼の産地・小松市にある「セラボクタニ」は九谷焼のギャラリーと体験工房に、製土工場を併設した複合施設です。ここ小松市は花坂陶石の産地。花坂陶石から美しい九谷焼ができるまでをわかりやすく紹介した展示はわかりやすく、さらにこちらで製土された磁器土を使ってできる「ろくろ体験」が人気です。
「セラボクタニ」は石川県九谷窯元工業組合が運営する複合型施設。隈研吾建築都市設計事務所が意匠設計およびグラフィックデザインを担当し、その特徴的な建物でも話題を集めました。展示や体験を通して、製土から窯焼きまで九谷焼の全行程を体感でき、さらにギャラリーでは表現巧みな九谷焼の作品と出会うことができます。
九谷焼づくりに欠かせないのは石から作る良質な磁器土。焼成後に白さや透明感が際立つ磁器土の原料となる花坂陶石は小松市から産出しています。1817(文化14)年に陶石が発見されなければ九谷焼は廃れていたかも、といわれる花坂陶石は街から近い交通の便がいいところから発掘され、質も量も申し分なく、粘りがあってとても扱いやすいといいます。
広々とした体験施設では、花坂陶石の磁器土を用いて、ろくろ体験や手びねりでの成形体験、絵付け体験などさまざまな体験メニュー(一部要予約制)を用意。とくに人気があるのはろくろ体験で、電動ろくろを使って好みのかたちのうつわを作ることができます。専門のスタッフによる丁寧な指導もあるので、うつわ作りがはじめてでも大丈夫。適切な磁器土の触れ方や手の使い方など、細やかに教えてもらえます。作った作品はスタッフによる最終仕上げを経て、後日自宅まで送付してもらえます。
ギャラリーでは期間限定で企画展が行なわれており、テーマに沿ったうつわがセレクトされています。九谷焼は分業でとくに上絵付に注目されますが、こちらでは端正なかたちの製陶所が手がけるうつわも展示・販売しています。こちらは普段、上絵付が施される前の白地(しらじ)と呼ばれる食器や花器を作っている製陶所のオリジナル作品。ほかにもアートのような作家作品や、デッドストックの手描きの九谷焼など、石川県九谷窯元工業組合だからこそのセレクトは見ごたえがあります。
セラボクタニでは通販サイトもあり、家にいながら茶器や花器、インテリアなど、独自のセレクトが光る九谷焼を見ることができます。カップ&紅茶をセットにしたギフトセットなどもあります。ぜひ一度チェックしてみてください。

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