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【毎日おやつ】大正時代の着物柄をモチーフにした「貯古齢糖」/埼玉県

  • 2021年3月4日
  • ことりっぷ


全国各地のおいしい・かわいいおやつを紹介する「毎日おやつ」。自宅でのスイーツ時間が楽しくなるとっておきの甘味から、旅のおみやげにもぴったりなご当地の恵みを使った逸品まで、新しい発見にきっと出会えるはずです。今回は埼玉県の「貯古齢糖」をご紹介します。
まるで千代紙のように華やかな包み紙をひらくと、中には包みと同じ柄がプリントされた一枚の板チョコレートが。パリンと小気味よい音を立て、好きな大きさに割っていただきます♪
モチーフとなっている柄は、国の伝統的工芸品に指定されている埼玉の「秩父銘仙」。大正末期から昭和初期にかけて秩父で織られた絹織物「秩父銘仙」のデザインです。あしらわれている「矢絣(やがすり)」柄は、矢の羽根部分を連続模様にした伝統の柄。 矢は戻らずまっすぐに進むことから、縁起の良いモチーフのひとつです。
「亀沢屋」は、秩父で三代続く和菓子店で、三代目からは洋菓子も手掛けています。「貯古齢糖」が誕生したのは、地元の展示施設・ちちぶ銘仙館の倉庫の奥から昔の秩父銘仙反物の一部が発見されたことがきっかけ。こちらのシリーズには、「矢絣(いちご)」のほかに「縦縞(まっちゃ)」や「藤(ホワイト)」などがあります。
ちなみにチョコレートが「貯古齢糖」として日本で売り出されたのは明治時代。大正時代には民衆にも普及し、新しいお菓子として広まったそう。おしゃれな柄の秩父銘仙を着こなした当時の女性たちも、最新スイーツとしてチョコを楽しんでいたかもしれませんね。

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