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約9年に及ぶ修理が今春完了!大修理を終えたばかりの国宝・御影堂を有する、京都「知恩院」

  • 2020年11月30日
  • ことりっぷ


浄土宗の宗祖・法然上人によって開かれた、浄土宗総本山・知恩院。東山三十六峰のひとつである華頂山のふもとに位置する、壮大なたたずまいの寺院です。その中心的なお堂である御影堂は、約9年間に及ぶ修理を終え、この春ようやく完成。新しくなったお堂がお披露目されました。
「知恩院」は市バス「知恩院前」から東へ徒歩5分、大きな三門に向かって歩くとたどり着きます。「知恩院」の三門は、高さ24メートル、横幅50メートルにも及ぶ巨大な門で、木造の門としては我が国最大級の大きさを誇ります。元和7(1621)年に、徳川2代将軍・秀忠によって建立され、現在では国宝に指定。
「知恩院」は、比叡山で修行を積んだ法然上人が、現在の御影堂のほど近くに草庵を結んだことにはじまる寺院。「南無阿弥陀仏」と一心に唱えることにより、すべての人々が救われるという法然上人の専修念仏(せんじゅねんぶつ)の教えを今に伝える、浄土宗の総本山です。
三門をくぐると見えてくるのは、目の前にそびえる巨大な階段。その険しさから「男坂」と呼ばれています。一方、男坂の南側に位置するゆるやかな階段は「女坂」と呼ばれ、東山の風情を楽しみながらゆったりとのぼることができます。
階段をのぼりきった先にたたずむのが、この春修理を終えたばかりの御影堂です。徳川3代将軍・家光によって再建された、正面45メートル、奥行き35メートルもある壮大なお堂で、国宝に指定されています。御影とは、法然上人のお姿のこと。法然上人の木像をおまつりすることからそう呼ばれています。法然上人の御影は、お堂の中央に位置する宮殿に安置され、おまいりすることができます。
師走の風物詩・除夜の鐘で知られる大鐘楼は、高さ3.3メートル、直径2.8メートル、重さ約70トンもある巨大な梵鐘で、日本三大梵鐘のひとつに数えられます。除夜の鐘の際には親綱1人・子綱16人の計17人で撞く姿が印象的。
さらに奥に進めば、知恩院発祥の地と伝わる勢至堂(せいしどう)や、法然上人の遺骨が奉安される御廟などがあります。
境内の中でもひときわ厳かな雰囲気で、四季折々の草木とともにじっくりと参拝できます。境内をめぐりながら法然上人の教えに思いを馳せてみるものよいですね。
オリジナルの授与品も充実。食品から仏具まで幅広くそろうので、おまいりのひと休憩にぜひ立ち寄ってみてください。
法然上人の偉大さを表現したような荘厳な御影堂に、ぜひ足を運んでおまいりしてみてくださいね。

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