サイト内
ウェブ

素材を生かしたベーグルで心ほどける時間を。下高井戸『ulalaka』|by PARISmag

  • 2020年8月11日
  • ことりっぷ


毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARIS mag(パリマグ)から、今回は下高井戸にある『ulalaka』をご紹介します。
京王線・東急世田谷線下高井戸駅から、徒歩2分の商店街の一角に位置する『ulalaka』。素材を生かした優しい味わいのベーグルを提供するベーグル屋さんです。テイクアウトはもちろん、イートインのベーグルサンドも人気。それらをすべて1人で手掛ける店主・和田さんを訪ね、ベーグルやお店づくりのこだわりを伺いました。
下高井戸駅の周辺は商店街があり賑やかな雰囲気ですが、『ulalaka』の店内へ一歩入ると、ゆっくりとした時間が流れています。平日は親子連れを中心に、土日は友だち同士やカップル、1人でふらっと訪れる人も。
お店を切り盛りするのが、店主の和田里美さん。以前、同じ場所で営業していたカフェで働きながら、独学で学んだベーグルを店内で提供するようになったのが、本格的にベーグルを作るきっかけになったといいます。そのカフェが閉店することになり、オーナーから店をそのまま受け継ぎ、ベーグル店を独立オープンさせました。
「もともとのカフェの雰囲気がとても好きだったので、お店を受け継いでからも内装はまったく変えていないんですよ」と、和田さん。そんな愛おしい思いが詰まった場所だからこそ、心地良い時間が流れているのかもしれません。
『ulalaka』のベーグルを頬張れば、表面がカリッと、中はもっちりしていて、豊かな風味が広がります。高温で焼き上げて独自の食感を生み出すのはもちろん、素材にもこだわりが。北海道産小麦、ホシノ天然酵母、沖縄産の塩、カナダ産クリームハチミツを使用し、砂糖は使わずにクリームハチミツでほど良い甘味とコクを引き出しています。
プレーンやオーガニックチョコなどの定番をはじめ、季節の果物や野菜を取り入れるものや、その時々の気まぐれで素材を組み合わせるものも。常時12種類ほどのベーグルが並びます。
使用する野菜は、実家で栽培された無農薬のものが中心。さらに、店内で野菜を購入することもできます。
ところで、さまざまな素材を取り入れ、何種類ものベーグルを1人で焼き上げるのは時間がかかって大変なのでは…?和田さんに訊ねると、「前日の夕方に生地を仕込み、翌朝まで低温長時間発酵させている間に私も休みます。ちょうど私の生活スタイルにはまっているんですよ」と、笑顔で教えてくれました。
『ulalaka』のベーグルと自家栽培野菜の魅力を味わえるのが、イートインで提供されている「ベーグルサンドとスープのセット」。内容は週替わりで、取材時は「ブラックオリーブペーストとクリームチーズのベジタブルサンド」と「ジャガ芋の豆乳ポタージュ」に、サラダ付き。
ナス、ズッキーニ、レンコン、サツマイモがゴロリと挟まれたサンドイッチ。主張しすぎないベーグルが、素材そのものの味わいを引き立てます。「スープもじっくりとタマネギを炒めてコクを出し、味付けは塩コショウだけ。野菜や果物にはそれほど手を加えず、素材を生かします」と、和田さん。シンプルなワンプレートが、体に優しく染み入ります。
また、食後やカフェタイムにはコーヒーや紅茶のほか、自家製のドリンクも。こちらは「レモンスカッシュ」。レモンを手絞りすることで果肉のつぶつぶ感も楽しめ、甘すぎずすっきり爽やかに仕上げています。
自家製のチャイも人気で、「プレーンチャイ」と「スパイスチャイ」の2種類があります。写真は「スパイスチャイ」で、カルダモン、クローブ、ジンジャーなど数種類のスパイスをブレンドすることで、深みのある濃厚な味わいに。黒糖を使っているので、くどさのない上品な甘さです。
シフォンケーキやベイクドチーズケーキなどの手作りスイーツもあるので、ドリンクと一緒に楽しむこともできます。
最後に、和田さんに『ulalaka』をどんなお店にしていきたいかを伺いました。「うちのお店は、友だちや恋人とはもちろん、1人の時間を楽しみに来るお客様もいます。ここに来て嫌なことを忘れ、現実から離れてほっとひと息ついてもらえるといいですね。そんなお店でありたいです」。
ちなみに、店名の『ulalaka』の由来を和田さんはこう話していました。「秋晴れの日の午後に、気持ちいい日差しが窓から入ってきて、『うららかな日だなぁ』と思ったのがきっかけなんですよ」。
ベーグルを求めたり、ベーグルサンドを頬張ったり。『ulalaka』で、心がほどけるような優しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 1996- 2024 Shobunsha Publications All Rights Reserved.