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キャンプの恵み

Vol.99 雪の朝に

  • 2016年1月28日

雪の朝 1月18日に東京では雪が積もり、交通機関が大混乱しました。ホームには人があふれ、電車はすし詰め。職場のスタッフもずいぶん苦労して出勤したようです。そんなマジメなスタッフに支えられているので感謝、感謝なのですが、「たまにはテキトーでもいいのにな」とおもう気持ちがないわけでもありません。東京での大雪は非日常だから、無理して日常と同じことを保とうとせず、非日常を楽しんでみるのもいいではないかとおもうのです。
電車 かなり前のことですが、海外の友人に「日本の電車が停車位置にきちんと止まるのが気持ち悪い」と言われて、「なるほどな」と思ったことがあります。(その友人は京都から姫路までの100km以上の間、人家がほぼ途切れなくあることにも恐怖していました。)電車の運転は職人技の部分が大いにあるそうですから、確かにすごいことです。また、私たちは新幹線も当たり前に利用していますが、1,000人以上の人が乗れる超特急が数分おきに運行されている国など、他にはありません。あちこちにあるコンビニや自動販売機も至極便利で、改めて考えると、日本にはものすごく高度な日常が作られていることに気づきます。
 けれど、高度であるがゆえに、脆弱な部分があるのもまた事実です。
 便利さを追求して緻密に組まれた電車の相互乗り入れは、遠い場所の信号故障で電車を止めてしまいます。東日本大震災で物流が滞ると、ペットボトルの水を求める小さなパニックが生じました。こうした問題を起こさないようにすることも大事かもしれないけれど、それはさらなるシステムの高度化が求められるだけのような気もします。
 だとしたら同時に、うまくいかないことに出会った時に「あらら。じゃ、代わりに何しよう?」と気分を切り替えることも大切。その訓練には、電車が適当に遅れたりする国にひとり旅したり、うまくいかないことが山のように起こるキャンプに出かけたりするのがよいにちがいありません。
 あぁ、どこかに行きたいなぁ。

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