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キャンプの恵み

Vol.90 雨の日の過ごし方

  • 2015年9月17日

 9月の前半は雨の多い、ジメジメとしたお天気が続きました。雨の日は空も暗く、行動が制限されることもあって、ゆううつな気分になってしまうことも少なくありません。外に出てみても、足下がぐちゃぐちゃして、つま先が冷たくなると、心細くなってしまいます。

緑
カエル
 キャンプでは建物の中で行うことを前提とした活動は多くありませんから、雨が降ると、しばしば予定変更を強いられます。だから、雨プロ(雨用プログラム)などと呼ばれる、雨の影響をあまり受けない代替活動をあらかじめ準備しておくのです。たとえば、「大雨で登山に行けない場合は、屋根のある場所で工作をします」といった具合です。雨が降って登山が中止になって、「山登りは疲れるから、行かずにすんでラッキー!」とおもう人もきっといるけれど、薄暗い場所で雨に降り籠められていると、ラッキーな気分もしぼんでしまいます。
 こんなときこそ、工夫と妄想。小雨になったら、雨がっぱを着てキャンプ場の中で自然観察をしてみる。雨に濡れた葉っぱは、つやつやしてとてもきれいです。みんなで物語を考えて、短い劇をつくってみるのもいいかもしれません。普段の自分とは違う人格を演じてみることは、苦労して山登りをするのと同じように、おもいがけない自分を発見するきっかけになります。そして、やることがなくなったら、ダラダラとおしゃべりをして、しゃべることもなくなったら、ひとり、ものおもいにふけるのもいいでしょう。自然の中は、ぼ~んやりとおもいを巡らせるには最高の場所ですから、自分でも驚くようなアイデアが出てくるかもしれません。
 退屈はちょっとイヤなものだけれど、退屈を楽しむ能力は創造力とよく似ているようにおもいます。

 もちろん、多すぎる雨は災害の原因となります。キャンプは山の中や川の近くなど天候の変化の影響を受けやすい場所で行うことが多いので注意は欠かせませんが、雨のキャンプ場もけっこう悪くないものです。



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