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キャンプの恵み

Vol.70 キャンプディレクターの役割

  • 2014年11月20日

 「キャンプディレクター」というのは、言葉の通り「キャンプの指揮官」です。その役割は、キャンプによってそれぞれ異なりますが、かなり多岐にわたると言えるでしょう。
 私たち日本キャンプ協会には、「キャンプディレクター」の名前を冠した資格制度があります。先日、「キャンプディレクター1級」の講習会を行い、16人の方が修了しました。3日間、室内に籠もっていたのですが、キャンプのことを学ぶのにずっと室内にいるのはもったいない気もします。よく晴れた週末だったので、なおさらです。
 けれど、キャンプディレクターの役割は自然の中だけにあるわけではないので、ときにはこんな時間も必要なのです。

さまざまな関係者を巻き込むのもディレクターの役割です。
さまざまな関係者を巻き込むのもディレクターの役割です。
親身になってくれる人を増やすため、アピール力が重要です。
親身になってくれる人を増やすため、アピール力が重要です。
 この3日間で考え、学んだのは、どうやって人を巻き込んでいくのかということです。
 キャンプに参加する子どもたち、その親御さん、たくさんのスタッフ、キャンプする場所を管理する人、移動に使うバス会社、食材を納入してくれる地元のお店、金銭的サポートをしてくれるスポンサーなどなど、ひとつのキャンプを行うにも、関係する人はたくさんいます。その人たちを単なる関係者に留めず、積極的にかかわる「当事者」にしていくのもキャンプディレクターの大きな役割なのです。講習会では、キャンプを通じて実現したいことを言語化し、自分たちにできること、できないことを分析する手法を学びました。
 空虚な美辞麗句に頼ることなく夢を表現し、強みと弱みを伝えて、足りないところを補うよう「よっしゃ、ひと肌脱いでやろう!」と思ってもらう。それは単なるテクニックでクリアできることではないとおもいます。講習会修了者は検定会に合格して、晴れてディレクター1級の資格を得ます。どんなプレゼンテーションを見せてくれるのでしょうか。「手伝いたい!」とおもわせるキャンプがどれだけ登場するのか、とても楽しみです。


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