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キャンプの恵み

Vol.35 Gift(ギフト)

  • 2013年7月4日


最初の組織キャンプ Gunnary Camp(1920年頃)
写真提供:American Camp Association archives

 「キャンプの恵み」で何度もご紹介しているグリーフキャンプの報告書を作成しました。キャンプ自体はいまだ試行錯誤の最中ですが、この2年間に学んだこと、行ってきたこと、考えたことを忘れないよう、ひとまずまとめてみましたというところです。
 この報告書には「Gift for the Next 100 Years」というタイトルを付けています。「次の100年のための贈り物」という、少々大げさにも感じられる名前です。でも、私たちが「組織キャンプ(Organized Camp)」と呼んでいる教育的な意図を持って行われるキャンプは、その150年を超える長い歴史の中で、いつも次の世代に向けた願いを込めた贈り物として行われてきました。たとえば、グリーフキャンプには「どんなにつらいことがあっても、生き延びてほしい」という願いが込められています。

 「Gift」には「天から与えられたもの」という意味があります。「天」が何を意味するかにはいろいろな解釈があり得るでしょう。ただ、受け取る人に対する敬意が込められていることが示されているのは間違いありません。
 キャンプにやってきて、笑いながら、はしゃぎながら、その時間を楽しむキャンパーに対する敬意を欠くことなく、キャンプを続けなければならないなぁと強く思います。

 そして、このタイトルには、2011年3月11日以降に私たちが受け取ったさまざまな善意を次の世代にパスしなければならないという、焦りのような気持ちも含まれています。またまた大げさな話ですが、文明が発達したり、広がっていったりしたのは、よそから回ってきたものを手に「早く次にパスしなければ!」と焦ったおっちょこちょいがいたからなのだろうと思います。
 この報告書も少々おっちょこちょいな、早すぎるパスかもしれません。それでも、少しは「キャンプの恵み」を感じていただけるはずです。日本キャンプ協会のWEBサイトでPDFを公開していますので、目を通してもらえるとうれしいです。



■報告書ダウンロード案内
 http://www.camping.or.jp/2013/06/post-1122.html


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