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60歳・資産4500万円女性「好きな会社という理由で株を買うのはやめるべき」と語るワケ

  • 2024年4月3日
  • All About

All Aboutが募集している「投資の失敗エピソード」から、投資を行う中でやってしまいがちな失敗事例を紹介。今回は岩手県在住60歳女性が後悔している投資の失敗談です。
株価が順調に推移している時だからこそ、意識しておきたい投資にまつわる数々の落とし穴。ここではAll Aboutが継続的に募集している「投資の失敗エピソード」から、まわりの方がどのような失敗や後悔を経て今に至るのかをみていきます。

理屈では測れないリアルな失敗エピソードから、ご自身の投資のヒントを見つけ出してください。

■投資の失敗エピソード・回答者プロフィール
年齢性別:60歳女性
同居家族構成:本人、夫(61歳)、長女(35歳)、次女(34歳)、三女(32歳)
居住地:岩手県
職業:無職
世帯年収:本人100万円、配偶者400万円
世帯金融資産:現預金1500万円、リスク資産3000万円
投資を始めた年齢や時期:50歳(2014年)

▼リスク資産内訳(※商品名の詳細が不明なものも原文ママ記載)
・ロボアドバイザー:1000万円
・日本株:800万円
・投資信託:200万円
・変動保険:700万円

■「日経平均の仲間入りを記念して勢いで任天堂株を購入」
2021年頃に任天堂の株で失敗をしてしまったという今回の投稿者女性。

「分割前の任天堂株を200株持っていました。株を知らず、ただ日経平均の仲間入りということで記念みたいに購入」したそう。

「(日経平均への)仲間入りの当日、映画を観ていました。観終わってから口座を見てびっくり。200万円近く損失。軽自動車一台分。あーあ素人が何も知らず憧れで手を出して。泣く」と当時の状況を説明します。

■「単純で感覚的。今思えばチャートが三尊天井だった」
もともと「夫が役員になり退職金がでた。そのお金で欲しかった株を買い漁った」そうで、主に「任天堂、トヨタ、ダイキン」を購入したとのこと。

そして「たまたまダイキンに利益がのっていたので売り、任天堂が下がり始めたのでナンピンして2口に。(任天堂が)日経平均に入ると聞き、絶対上がると信じて」と当時の状況的に上がる自信もあったそう。

ただ現実は正反対で、「最悪。ハッピーエンドの映画に浮かれて映画館を出て、普段あまり気にしない口座を見てびっくり。顔面蒼白。そのまま車に轢かれたい気分」だったそう。

当時のご自身を「単純、浅はか、感覚的」と言い「いま考えればチャートが(下落トレンドを予兆する)三尊天井だった」と振り返ります。

■「ひたすらチャートの勉強。今では任天堂株が稼ぎ頭に」
失敗は当然痛いものですが、転んでもただで起きないのが今回の投稿者。

失敗を糧に現在まで「ひたすらチャート、ローソク足の勉強」をしているそう。そして「3年くらいかけて損失を取り戻した」とのこと。

また任天堂株についても、「任天堂は一度は手放したが、(2022年の)株式分割後に5口購入。いまでは稼ぎ頭」とある種、リベンジを達成。

現在は「(チャートの)日足・月足・年足をよくみる。長期保有と短期保有の口座をわける。ブルベアを両建て(買いと空売りなど反対売買の同時決済)してインデックス指数の上昇下落具合を常に意識する」ことを心がけて取引をしているという投稿者。

失敗を踏まえて他人へアドバイスするなら、「勉強してからでは、いつまでも入れないので小口でやること。憧れや、好きな会社などと言わず、各業種、円高円安に強いセクターでポートフォリオを組む」ことだそう。

なお、新NISAを含めたこれからの投資戦略については、「新NISAは夫の分はロボアドで使います。私の分は積み立てで新興国、SP500、日経225、バランス型(のファンド)で埋めて、個別株は業種でナンバーワンを買います」と教えてくれました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
※特定銘柄について、投資の勧誘を目的としたものではございません。資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願いします

あるじゃん 編集部

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