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「サンゴ」 Q&A解説

読み:
さんご
英名:
Coral
  • Q: サンゴ礁にはどんな働きがあるの?
    サンゴ礁にはどのような働きがあるのだろうか?

    A: サンゴ礁は、枝状、テーブル状など環境に応じて石灰質の石の骨格をさまざまに成長させる造礁サンゴと、石灰藻、有孔虫や貝といった造礁生物の石灰質の骨格や殻が堆積することで、海底から海面近くまで突出してできた地形のことだ。サンゴ礁上には、さまざまなサンゴや海草、魚貝類など多様な生きものが生息し、その複雑で豊かな生態系熱帯雨林に匹敵する。そのようなサンゴ礁には、海洋資源、観光資源としての価値のほか、発達したサンゴ礁が海中の堤防のような役割をして陸地を波から守るなど、人間はサンゴ礁からさまざまな恩恵を受けている。特に熱帯の沿岸地域の人々の生活にとって、サンゴ礁はとても重要な意味を持っている。

  • Q: サンゴ礁の危機とは? その理由は?
    サンゴ礁が直面する危機的状況とはどのようなもので、その理由は何か?

    A: サンゴは一見植物のようなだが、イソギンチャクなどと同じ刺胞動物だ。「ポリプ」と呼ばれる小さな個体が多数集まって全体をつくる。サンゴは、サンゴ礁をつくるイシサンゴなどの造礁サンゴと、宝石として用いられる宝石サンゴに分けられる。造礁サンゴの体内に生息する小さな褐虫藻は光合成を行いサンゴに栄養を供給するため、光の届く浅い海に生息し、サンゴ自体も触手で餌を捕獲する。しかし、現在、世界のサンゴ礁はさまざまな要因による深刻な危機に直面している。たとえば、陸からの廃棄物や土砂流出によるサンゴの直接破壊、又は海水がにごって日光が遮られることによるサンゴ礁の衰退、オニヒトデなどのサンゴの天敵の異常発生による被害や、海水温度上昇によってサンゴ体内の褐虫藻が対外に出てしまうことで起こると考えられる白化現象などにより、世界中の58%ものサンゴ礁が過度の衰退、又は危機に直面しているという1998年の調査報告もある。このような状況にあるサンゴ礁を保全するため、地球規模のサンゴ礁モニタリングネットワークの構築といった国際的な取り組みから、各地でのボランティアによるオニヒトデの駆除まで、さまざまな取り組みが行われている。

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